
近年はリスキリングや資格取得、健康習慣など、新しい挑戦への関心が高まる一方で、「始めても続かない」という悩みを抱える人も少なくありません。自己投資や習い事は、継続することで成果につながるものだからこそ、多くの人が途中で感じる不安や障壁の実態を把握することが重要です。そこで今回は、継続する上での「最大の不安」についてアンケートを実施しました。
500人を対象に春の自己投資に関するアンケート
【調査概要】
対象者:全国の10代~60代の男女
サンプル数:500人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2026年3月2日
【質問:継続する上での「最大の不安」は?】
質問に対しての回答選択肢は以下
1.モチベーションが続くかどうか(精神面)
2.仕事や家事との両立、時間の確保(時間面)
3.思っていたより費用がかさむこと(金銭面)
4.期待した成果がすぐに出ないこと(成果面)
5.相談できる相手や仲間がいないこと(環境面)
6.その他
最大の不安は「モチベーション維持」、継続の壁は“精神面”に集中

全国の10代〜60代の男女を対象に、「習い事に「月額いくら」まで出せますか?」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「完全無料(YouTubeや無料アプリのみ)」で45.2%でした。次いで、「3,000円未満(書籍、少額サブスク)」が18.2%、「3,000円〜10,000円未満(ジム、オンラインスクール等)」が11.2%で続くという結果になりました。また、「金額は問わない(成果が出るなら投資する)」と回答した方は19.0%でした。
50代は継続不安、20代は孤独感──世代ごとに異なる“続かない理由”

年代別の結果を見ると、すべての年代で「モチベーションが続くかどうか(精神面)」が最も高く、継続そのものに対する不安が共通課題となっていることがわかりました。特に50代では54.0%と最も高く、新しい挑戦を始めても「長続きする自信がない」と感じる人が多い傾向が見られます。年齢を重ねるほど生活リズムや価値観が固定化し、新しい習慣を継続するハードルを高く感じやすいことが背景にあると考えられます。また、60代以上では「思っていたより費用がかさむこと」が18.0%、「期待した成果がすぐに出ないこと」も16.0%となっており、限られた時間やお金を有効に使いたいという慎重な意識が強いようです。一方、20代では「相談できる相手や仲間がいないこと」が28.0%と突出して高く、他年代に比べて“環境面”への不安が目立つ結果となっています。SNSやコミュニティを通じて人とのつながりを重視する世代であるため、一人で継続することへの孤独感が大きい可能性がうかがえました。
未婚は“モチベ管理”、既婚は“時間不足”が継続の課題に

未婚既婚別に見ると、未婚者・既婚者ともに「モチベーションが続くかどうか(精神面)」が最多となりましたが、未婚者では49.6%、既婚者では39.7%と、未婚者の方が約10ポイント高い結果となりました。未婚者は比較的自由に自己投資へ時間を使いやすい反面、日常の中で強制力や支えとなる存在が少なく、自分自身で継続を管理しなければならないため、「続けられるかどうか」を不安に感じやすいと考えられます。また、「相談できる相手や仲間がいないこと」も未婚者の方が高く、孤独感やモチベーション管理の難しさが継続への課題になっていることがうかがえました。一方、既婚者では「仕事や家事との両立、時間の確保」が19.2%と未婚者より高く、家庭を持つことで自由に使える時間が制限されやすい実態が反映されていると考えられます。特に子育て世代では、自分のための学習時間や運動時間を確保すること自体が難しく、“やる気”よりも“時間”が最大の障壁になりやすい傾向が見られます。また、「思っていたより費用がかさむこと」「成果がすぐに出ないこと」も既婚者の方がやや高く、家計や生活全体とのバランスを意識しながら自己投資を行っていることが読み取れました。未婚者が精神面の不安を抱えやすいのに対し、既婚者は生活との両立という現実的な制約に悩みやすい構図が見える結果となっています。
職業で変わる継続の壁、それでも共通するのは“続ける難しさ”

職業別では、すべての職業で「モチベーションが続くかどうか(精神面)」が最多となり、継続における最大の壁は“意志の維持”であることが共通していました。特に専業主婦・主婦では57.5%と最も高く、日々の家事や育児を優先する中で、自分自身の挑戦を後回しにしやすい状況が影響していると考えられます。決まった評価制度や締切があるわけではないため、自己管理だけで継続しなければならない難しさも背景にあるのかもしれません。会社員・公務員では、「相談できる相手や仲間がいないこと」が18.2%と比較的高く、忙しい日常の中で一人で学習や習慣化を進める孤独感が表れているようです。また、「仕事や家事との両立、時間の確保」も18.2%となっており、長時間労働や不規則な生活によって継続時間を確保しづらい現実が見受けられました。自営業・経営層では「時間面」が21.2%と高く、仕事と私生活の境界が曖昧になりやすいため、継続のための時間を確保しにくいことが要因と考えられます。学生・パート・アルバイト層では、「費用面」が15.6%と比較的高く、収入が安定しない中で継続コストを負担に感じていることがうかがえました。また、「モチベーション維持」も46.8%と高く、短期的な熱量に左右されやすい傾向があると考えられます。無職・その他では「費用面」が18.5%と最も高く、収入への不安から自己投資に慎重になっている様子が読み取れました。このように、継続への不安は共通して“精神面”が中心にある一方で、職業によって時間・費用・環境などの具体的な課題が異なっていることが明らかとなりました。
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大人の自己投資は「続けられるか不安」が最多。500人調査で分かった、お金より高い“モチベーションの壁”
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