
近年、SNSやオンラインコミュニケーションの普及により、他者からの印象や自己表現の在り方が多様化しています。一方で、価値観の変化やライフスタイルの違いによって、外見を整えることへの意識や優先度には個人差が生じていると考えられます。そこで今回は、20代から60代の男女を対象に、「外見を整えるために、日頃からケアをしていますか?」というアンケートを実施しました。
2000人を対象に身だしなみについてのアンケート
【調査概要】
対象者:20歳~69歳の男女
サンプル数:2,000人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2025年11月18日
【質問:外見を整えるために、日頃からケアをしていますか?】
質問に対しての回答選択肢は以下
1.すごくしている
2.一応している
3.していない
「一応している」が約5割、“本格ケア層”は1割にとどまる結果に

全体の結果を見ると、「一応している」が49.2%と最も高く、「していない」が40.4%、「すごくしている」は10.5%にとどまりました。このことから、外見ケアに対して強いこだわりを持つ層は少数派であり、多くの人は“最低限の身だしなみ”として意識している段階にとどまっていることが伺えます。外見を整える重要性自体は広く認識されているものの、時間や費用、継続的な努力を要する本格的なケアまでは踏み込めていない層が多いのかもしれません。また、「していない」が4割を超えている点から、外見ケアが必須ではない、あるいは優先度が低いと感じている人も少なくない傾向です。
そのため、外見を整えるか否かは“個人の価値観や優先度によって判断される行動”という、緩やかな意識分布になっていると推察されました。
若年層ほど積極的、年代が上がるにつれて“最低限志向”へ

年代別に見ると、20代では「すごくしている」が17.0%と最も高く、年代が上がるにつれてその割合は低下し、60代以上では2.8%にとどまっています。一方で、「一応している」は年代が上がるにつれて増加し、60代以上では54.5%と最多となりました。これは、若年層ほど外見が自己表現や評価に直結しやすく、SNSや対人関係を通じて見た目を意識する機会が多いため、積極的なケアに取り組む人が多いことを示していると考えられます。反対に、中高年層では外見ケアの重要性は理解しつつも、若い頃ほどの動機や必要性を感じにくくなり、“最低限整える”意識へとシフトしている様子が伺えます。また、50代・60代では「していない」も4割前後を占めており、仕事や家庭、健康といった他の優先事項が増える中で、外見ケアが後回しになりやすい状況も背景にあると考えられます。年代が上がるにつれて、外見よりも内面や生活の安定を重視する価値観が強まっていることが反映された結果と言えるでしょう。
男性の半数は「していない」― 外見ケア意識に男女差

男女別に見ると、女性は「一応している」が57.2%と最も高く、「していない」は30.3%にとどまっています。一方、男性は「していない」が50.4%と半数を超えており、外見ケアへの意識に大きな差が見られました。女性は従来から身だしなみや美容への関心を求められやすく、年齢や立場を問わず「ある程度整えておくこと」が社会的な前提として共有されてきました。そのため、強いこだわりはなくとも、日常的にケアを行う人が多数派になっていると推察されます。一方で男性は、外見ケアが評価や役割に直結しにくいと感じている人も多く、清潔感以上のケアは不要と考える傾向が比較的強いと見られます。ただし、「すごくしている」は男性8.5%、女性12.5%と大差はなく、近年では男性の美容意識も徐々に高まりつつあることが示唆されています。
年収が高いほど積極性が向上― 経済環境との関連性も?

世帯年収別に見ると、年収が高くなるにつれて「すごくしている」「一応している」の割合が増加し、「していない」は減少する傾向が見られます。特に1,000万円以上の層では、「すごくしている」が16.7%と最も高く、外見ケアへの積極性が際立っています。これは、経済的な余裕が時間や費用を伴うケアを可能にしている点に加え、仕事上の立場や対外的な印象を意識する場面が多いことが影響していると考えられます。収入が高い層ほど、人と接する機会や社会的責任が増え、外見も自己管理能力の一部として捉えられやすい傾向があります。一方、500万円未満の層では「していない」が46.9%と高く、生活コストや日常の優先事項の中で外見ケアが後回しになりやすい状況が伺えます。外見を整える意識自体に大きな差はなくとも、実行に移せるかどうかは経済的余裕に左右されやすく、外見ケアが“意識よりも環境に依存する行動”であることが示された結果と言えるかもしれません。
外見を整えることは多くの人にとって、日常のマナーや身だしなみの延長として捉えられています。しかし、その実行度は、意識だけでなく環境や条件による影響をダイレクトに受けていることも事実です。個人の嗜好だけでなく、社会的背景や生活環境と密接に結びついた行動であり、その多様性を理解することが重要だと言えるでしょう。
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「外見ケア」は自己満足から“対人マナー”へ。男女2,000人の意識調査で判明した「外見格差」の実態と、二極化するケアの現状
https://www.afi-b.com/beginner/archives/tsushin/15522/
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