
近年、副業・兼業を認める企業が増加し、実際に副業を始める人や検討する人が年々増加しています。しかし、副業といっても種類や働き方はさまざまであり、「どの副業が自分に合っているのか」「何を基準に選べばいいのか」と悩む声も多く聞かれます。副業選びの判断基準は人によって異なるため、収入面を重視する人もいれば、リスクの低さやスキルアップを優先する人もいるなど、ニーズは多様化しています。そこで今回は、副業をする場合に最も重要なポイントについて、全国の20代〜60代以上の男女2,000人を対象に調査しました。
2000人を対象に副業に関するアンケート
【調査概要】
対象者:全国の20代~60代以上の男女
サンプル数:2,000人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2026年4月21日
【質問:もし副業をする場合、最も重要なポイントは何ですか?】
質問に対しての回答選択肢は以下
1.収入アップの見込みがあるか
2.安定した収入が得られるか
3.短時間でできるか
4.楽しんで取り組めるか
5.スキルが身につくか
6.初期費用が少ないか
7.リスクが低いか
8.サポート体制があるか
9.その他
副業選びで重視されるのは「収入」と「続けやすさ」

全体で最も多かった回答は「収入アップの見込みがあるか」で26.2%、次いで「安定した収入が得られるか」が22.7%、「短時間でできるか」が21.0%と続きました。収入に関する項目が上位を占めた一方、「短時間でできるか」が3位に入ったことは、本業との両立を意識しながら無理なく取り組める副業を求める実態を反映していると言えます。
「楽しんで取り組めるか」は9.7%、「スキルが身につくか」は7.3%と、収入だけでなく、やりがいや自己成長を副業に求める層も一定数いることがわかりました。「初期費用が少ないか」(6.4%)や「リスクが低いか」(4.5%)も選ばれており、はじめの一歩のハードルを下げることが、副業参入を後押しするうえで重要なポイントになっていると考えられます。
20代は収益性、30代はスキルアップ重視 世代ごとに異なる副業観

年代別に見ると、全年代で「収入アップの見込みがあるか」が上位に入っており、副業に収益性を求める傾向は年代を問わず共通していることがわかります。
20代では「収入アップの見込みがあるか」が34.2%と最も高く、全年代の中でも突出した数値を示しました。収入を積極的に増やしたいという意欲の高さが表れており、成長意欲の旺盛な年代ならではの傾向と言えます。また「初期費用が少ないか」も12.2%と他の年代より高く、元手をかけずに始められる副業へのニーズが強い点も特徴的です。
30代では「スキルが身につくか」が14.7%と全年代の中で最も高くなっています。本業でのキャリア形成と並行して、副業を通じた自己成長も視野に入れている層が多いことがうかがえます。40代・50代では全体平均に近い傾向を示しつつ、「安定した収入が得られるか」が25%前後と高めで、安定志向の強さが見られます。60代以上では「楽しんで取り組めるか」が15.8%と全年代の中で最も高く、収入だけでなく、仕事のやりがいや充実感を副業に求める傾向が特徴的です。年代ごとに副業に求めるものは異なりますが、それぞれのニーズに合った選択肢が見つかれば、どの世代でも取り組みやすくなると言えるでしょう。
男女ともに安定収入を重視 女性は「短時間でできるか」に関心

男女別で見ると、男女ともに「収入アップの見込みがあるか」(男性26.1%・女性26.3%)と「安定した収入が得られるか」(男性23.9%・女性20.5%)が上位を占めており、収入面を重視する傾向は共通しています。
一方で、「短時間でできるか」については女性が23.1%と男性の19.8%を上回り、限られた時間の中でも取り組みやすい副業への関心がやや高いことがうかがえました。また、男性では「安定した収入が得られるか」の割合が女性をやや上回っており、収益の継続性や見通しを重視する傾向が相対的に強いことが読み取れます。
このように重視するポイントには一部差が見られるものの、男女ともに「無理なく継続でき、安定した収益につながる副業」を求める傾向が共通しており、堅実さや継続性を重視する姿勢がうかがえる結果となりました。
職業によって異なる副業ニーズ 会社員は効率性、自営業は収益性を重視

職業別に見ると、全職種で「収入アップの見込みがあるか」が上位に入っており、副業を収入増の手段として捉える姿勢が広く共通していることがわかります。
会社員・公務員では「収入アップの見込みがあるか」(27.1%)が最多で、「短時間でできるか」(21.4%)も高く、本業との両立を意識したうえで効率よく収入を得たいニーズが読み取れます。自営業・経営層では「収入アップの見込みがあるか」が29.0%と職業別で最も高く、収益性への意識の高さが際立っています。
学生・パート/アルバイトでは「楽しんで取り組めるか」が14.0%と全職業の中で最も高く、収入だけでなく副業そのものへの関心・楽しさを重視する傾向が見られます。無職・その他では「安定した収入が得られるか」が40.4%と突出して高く、収入の確保を最優先に考えていることがわかります。副業を始めるうえでの関心ポイントは職業によってさまざまであり、自分の状況に合った副業の形を選べることが、行動への第一歩になると言えそうです。
年収によって変わる副業選びの基準 高所得層ほど収益性と成長性を重視

世帯年収別に見ると、いずれの年収層でも「収入アップの見込みがあるか」と「安定した収入が得られるか」が上位を占め、収入面を重視する傾向は年収にかかわらず共通していることがわかりました。
「500万円未満」では「初期費用が少ないか」が8.4%と他の年収層(500万円以上1,000万円未満:5.3%、1,000万円以上:4.0%)より高く、初期コストを抑えて始められる副業へのニーズが高い傾向が見られます。「1,000万円以上」では「収入アップの見込みがあるか」が29.1%と最も高く、また「スキルが身につくか」も9.0%と全年収層の中で最も高くなっています。収入水準を問わず「まずは試しやすい環境で始めたい」というニーズは共通しており、年収層ごとの関心に合わせた選択肢があれば、より多くの人が副業を身近に感じられるでしょう。
一方で、年代や職業によって「スキルアップ」「楽しさ」「初期費用の低さ」など重視するポイントに差があることも浮かび上がりました。副業に求めるニーズは一様ではなく、自分のライフスタイルや目的に合った形を選べることが、長く続けられる副業選びの鍵になるでしょう。
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