「推し活＝長時間」は古い？1日の活動時間は「1時間未満」が7割超え！500人調査で見えた“タイパ重視”な推し活のリアル

推し活のスタイルや熱量は人それぞれであり、その時間の使い方にも個人差があります。今回のアンケートでは、事前調査で「推し活をしている／したことがある」と回答された500人を対象に、推し活に充てる1日の平均時間についてのアンケートを実施しました。

500人を対象に推し活についてのアンケート

【調査概要】

対象者：事前調査で「推し活をしている／したことがある」と回答した20歳~69歳の男女

サンプル数：500人

居住地：全国

調査方法：ネットリサーチ

アンケート実施日：2025年06月19日

【質問：推し活に充てる時間は1日平均どれくらいです（でした）か？】

質問に対しての回答選択肢は以下

1．15分未満

2．15分～30分未満

3．30分～1時間未満

4．1時間～2時間未満

5．2時間～3時間未満

6．3時間～4時間未満

7．4時間以上

推し活時間は「1日1時間未満」が約7割。スキマ時間で賢く楽しむスタイルが主流に

事前調査で「推し活をしている／したことがある」と回答した20代~60代の男女を対象に、「推し活に充てる時間は1日平均どれくらいです（でした）か？」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「30分〜1時間未満」と「15分〜30分未満」が同率１位で24.2％でした。次いで、「15分未満」が22.2％、「1時間〜2時間未満」が16.8％で続くという結果となり、全体的に限られた時間の中で推し活を楽しんでいる傾向が見られました。

SNSとの親和性がカギ？デジタルネイティブ世代ほど推し活時間が長い傾向

年代別で見ると、50代・60代では「15分未満」と回答した方が30％以上でしたが、20代では「30分〜1時間未満」と回答した方が29.0%と最も多く、2時間以上を推し活に充てている方も一定数いることが分かりました。20代は学生や独身社会人が多く、自分の好きなことに使える時間が多いことや、SNSや配信プラットフォームとの親和性が高いことが考えられます。それにより、推しの情報にアクセスしやすく、推し活に充てる時間の増加につながっている可能性がうかがえました。加えて、推し活が特に若年層の間で一般的になったことで、自己表現をする場の一つとなっており、帰属意識や情熱を向ける対象となっていることも推察されました。

既婚者の推し活は「家庭との両立」が課題？ 未婚者と比較して活動時間が短い傾向

未婚・既婚別で見ると、全体として未婚者の方が、推し活に使っている時間が長い傾向にあることが分かりました。既婚者の場合は家庭や育児などの兼ね合いで、推し活に使える時間が必然的に少なくなることが推察されます。未婚者は時間的余裕から頻繁な遠征やイベント参加ができる方も多いと考えられ、移動・行動の自由度の差が推し活に充てられる時間に影響を与えている可能性もうかがえました。

最も短時間なのは「専業主婦・主夫」層。まとまった時間が取りにくい実態が明らかに

職業別で見ると、「15分未満」と回答した方は専業主婦・主夫の方が約40%と最も多くなりました。専業主夫や主婦の方は、一般的な会社員のように何時から何時まで働き、何時からが休憩、というように決められたシフトがなく、一日を通して家事や育児に追われていることも珍しくありません。そのため、推し活のためのまとまった自由時間が取りづらいという方が多いことも考えられます。また、自身で自由に使える金額に限度があることから金銭的な支出を伴う活動に慎重になり、それに伴い、推し活に充てる時間が少なくなっている、という可能性も推察されました。

SNSや配信サービスの発展によって、よりシームレスに推しの情報にアクセスできたり、同じ推しを持つ同士でコミュニティを形成できたりと、推し活の方法も多様化しています。 デジタル化によって場所や時間を選ばず『推し』と繋がれるようになった今、それぞれのライフスタイルに合った新しい推し活の形が、今後ますます広がっていくことが期待されます。

今後もインターネット広告市場の成長と健全な市場形成の両立に貢献できるよう、インターネット広告市場に関わる「afb」として尽力してまいります。