突然ですが、まず最初に質問させてください。
あなたがタイピング速度を向上させたい「一番の理由」はなんですか?
いきなりで恐縮ですが、どうしてこんな質問をするかというと、理由によってタイピングの練習方法が変わるからです。
まずはご自身で理由を考えてみてください。
恐らく、あなたの理由はどちらかのはずです。
②文章の作成速度を上げたい。
この2つは同じように見えて、実は違います。
違いはなんでしょうか?
それは、手段が決まっているか決まっていないかです。
①はタイピングを用いて文章の作成速度を速める。
②は結果的に文章の作成速度が早まれば
タイピング以外の手法でもかまわない。
という考えです。
ほとんどのユーザーは文書の作成速度を早めるには、「タイピング」の速度が重要と考えています。
しかし、そこに大きな盲点があります。
実は、タイピングを速めること以外にも、文章の作成速度を速める手段があるんです。
そこで今回はタイピング上達のコツ以外にも、文章の作成速度を向上させる裏技をお教えします。
とは言え、最初から裏技に頼ってはいけません。
こんな前振りをしておいて何ですが、タイピングに慣れていない人はまずは基礎を学んでください。
タイピングの基礎を学んでからではないと、裏技も100%活かすことは出来ないのです。
裏技もタイピングも100%活かせるようにコツを掴みましょう!
タイピングを早くするコツ:「苦手」を自覚しよう!
タイピングのコツを掴む前に、まずは苦手を自覚しましょう!
タイピング速度が遅い人は2つの原因が考えられます。
・タイプミスが多い
あなたはどうですか?
苦手が分からなければ、下記のタイピングゲームでテストしてみると良いですよ!
![イータイピングトップ画面](/beginner/wp-content/uploads/2019/04/タイピングテストの重要性-1024x705.webp)
【リンク:https://www.e-typing.ne.jp/roma/check/】
テストを受けると、自分が出来ていない箇所が数字として表れるので、自分の腕前を客観的に判断することができます。
テストの結果が散々でも不安にならないでください。
キーボードは1874年からずっと続いてる歴史的なデバイスです。
一見すると複雑そうかもしれませんが、200年近く使われているのは「誰でも扱える」からです。
誰でも扱えるからこそ、長い間形を変えずに残ってきたのです。
だから、安心してください。
この講座に書いていることを守れば、自由自在にキーボードを操れるようになるはずです。
タイピングのコツ:ホームポジションを意識しよう
タイピングにあまり馴染みがない人は、まず最初にホームポジションを意識するのがコツです。
ホームポジションはタイピングの基本の基です。
ホームポジションとは、指を動かしてタイピングした際に、戻ってくるポジションのことです。
このポジションに指を戻すことで、自分の指がどこにあるのかを把握できます。
つまり、ホームポジションに指を置いておけば、キーボードを見ないで入力が可能になるんです。
ホームポジションの場所
キーボードの中に少しだけ出っ張っているキーがありませんか?
そう「F」と「J」ですね。
この出っ張りは飾りで付いているわけではありません。
ここがホームポジションの場所を伝える目印です。
![ホームポジションの場所](/beginner/wp-content/uploads/2019/04/ブラインドタッチのコツ・ホームポジション-1024x662.webp)
「F」と「J」に両手の人差し指を置き、親指以外4本の指を一列に置きましょう。
■左手
人差し指「F」
中指 「D」
薬指 「S」
小指 「A」
■右手
人差し指「J」
中指 「K」
薬指 「L」
小指 「;」
これをホームポジションと言います。
言うなればタイピングの構えですね。
キーボードに置いた4本の指には、それぞれ持ち場が決まっています。
![ホームポジション・指の範囲](/beginner/wp-content/uploads/2019/04/ホームポジション・各指の配置-1024x662.webp)
それぞれの指は押す場所が決まっており、
この通りに指を動かせば
安定してミスのないタイピングが可能になります。
将棋の駒みたいですよね。
駒も盤上で動かせる範囲が決まっています。
それではもう一度、
それぞれの指の動きを確認しましょう。
![ホームポジション・指の範囲](/beginner/wp-content/uploads/2019/04/ホームポジション・各指の配置-1024x662.webp)
この表はこの先もずっと使います。
印刷などをして、常に目に見える所に置いておきましょう。
そして、この動きを「ぼんやり」でいいので覚えましょう。
最終目的は「キッチリと覚える」ことですが、それは練習すればいつの間にか覚えています。
なので、ある程度ホームポジションを覚えたら、後は練習あるのみです。
練習方法
ホームポジションを理解したら、さっそく文章を書きましょう。
実際に文章を書くのが一番の練習方法です。
毎日30分ほどタイピングを繰り返せば、いつの間にかタイピングは上達しています。
ただ、その際にキー配置を見ないようにしましょう。
![前を向こう](/beginner/wp-content/uploads/2019/04/ブラインドタッチのコツ。前を向こう-1024x662.webp)
手元を見ないでタイピングすることを「ブラインドタッチ」と言います。
最初は感覚でもかまいません。
「ここら辺かな?」と思いつつ、キーボードを見ないようにするのが上達のコツです。
下を見ないようにして感覚だけでタイピングすれば、徐々にブラインドタッチができるようになります。
ブラインドタッチができるようになれば、文章を書く速度はグッと向上します。
なので、何度も間違えながらキーボードの配置を指に覚えさせましょう。
見ないで全てのキーを打つのは大変そうに思えますが、実際にタイプするキーの数はそこまで多くはありません。
27個あるアルファベットキーうち、主に使うのは20個ほどです。
それくらいなら誰でも簡単に覚えることが可能です。
なので、ひたすらに打つべし打つべし。
![](/beginner/wp-content/uploads/2019/04/タイピングは継続-1024x662.webp)
先ほど紹介したタイピングゲームも練習には最適です。
文章を書く合間にタイピングゲームで意識的に練習するのも大切です。
遊びながら学習することができるので、毎日コツコツ練習できます。
するといつの間にやらスラスラと文章を書けるようになるはずです。
これは本当のことです。
どんなにタイピングが遅くても、毎日キーボードを叩けば速くなります。
タイピング速度が遅い人に足りないモノ。
それは経験なのです。
ここで学んだことを忘れないように、練習を繰り返しましょう。
タイプミスを減らすコツ
ホームポジションを意識し、ブラインドタッチがある程度出来るようになっても、タイプミスは起こるモノです。
タイピング速度は上がったけど、タイプミスが多くて遅いまま。
そんな人は、焦らずにゆっくりとタイピングをするのがコツです。
普段よりワンテンポ遅くタイプしてみましょう。
流れるように美しくタイピングする姿に憧れる気持ちもわかりますが、
まずはタイプミスを減らすことが大事です。
むしろ、タイプミスした単語を修正しなくて済む分、結果的にタイピングが速くなるはずです。
![焦ってミスタイプ](/beginner/wp-content/uploads/2019/04/焦ってミスタイプしてしまう-1024x662.webp)
また、タイピングとは「無意識の動作」です。
あなたは誰かと会話するときに喋る内容を全て頭に浮かべてから話しますか?
歩くときに右脚を出して次に左足を・・・・・・
などと考えますか?
それと同じようにタイピングも、頭に浮かんだ文章に指が反応してキーボードを叩きます。
タイプミスが多い人は、まだ無意識の動作が不安定なのかもしれません。
自分の指がどう動くのかを明確にイメージすること、頭に浮かんだ文章をハッキリと意識することが改善のコツです。
つまり、「なんとなく」を減らして、意識的に文章を打つ練習をすればいいのです。
意識的なタイピングに慣れてから、徐々に無意識的なタイピングに移していくと良いでしょう。
タイピングの裏技を知りたい人へ
さて、いよいよ裏技を紹介する時が来ました。
「タイピングをしたことがない」
そんな人にはあまり効果がありませんが、この記事を実践出来る人なら使いこなすことが可能でしょう!
誰でも劇的に入力速度が速くなる裏技。
それはお使いのIMEによく使う言葉を登録することです。
例えば、「お世話になっております。〇〇です。」
「引き続き何卒よろしくお願いいたします。」
ビジネスメールなどで腱鞘炎になるほど、打ち込んできたフレーズがあると思います。
よく使う言葉をIMEに登録すれば、
「いつも」と打つだけで
「いつもお世話になっております。〇〇です。」
と変換されるようになります。
このように細かい文章を全て登録すれば、
圧倒的な速度でメールを作成することが可能になります。
また、予測変換などの補助機能が付いた「Google日本語入力」や「ATOK」などもおすすめです。
![予測変換するIME](/beginner/wp-content/uploads/2019/04/予測変換するIME-1024x535.webp)
タイプミスを劇的に減らせる裏技
タイプミスを自動で修正してくれるIMEを使う裏技もあります。
一太郎スマイルなどで有名なジャストシステムが開発している「ATOK」には、
自動でタイプミスを修正してくれる機能が付いています。
![](/beginner/wp-content/uploads/2019/04/タイプミスを自動で修正するIME-1024x662.webp)
このように、利用者のタイピングを学習して、よく間違える言葉を修正するのでタイプミスは減ります。
誤字を修正してくれる機能があるIMEを使うのも一つの手です。
ツールはズルい?
予測変換の活用や定型文の登録などは、少しだけ「ずるい」と思うかもしれません。
ですが、私たちの目的は自分の力でタイピングを上達させることではありません。
タイピングは手段であり目的ではないはずです。
文章を書いて人に届ける。
それが私たちの目的のはずです。
なので、結果的に文章の作成速度が向上するのなら、何を使っても構わないと思います。
人間の作業を補助する便利なツールは使わない手はないはずです。
どんどん利用して効率的にタイピングをしましょう。
もちろん、タイピングの基礎を知ることも大事です。
この基礎を知らないでツールだけに頼ってしまうと、ツールがサービスを終了した場合や、他のパソコンを使うときに対応することが出来ません。
なので、ツールを使いつつも、タイピングの基礎を練習するのが良いでしょう。
タイピング上達方法まとめ
①タイピングが遅い理由は2つある。
・タイプミスが多い。
・キーボードに慣れていない。
②キーボードに慣れていない人の上達方法。
・ホームポジションを覚える。
・ひたすら文字を書く。
・下を見ないでブラインドタッチ。
③タイプミスが多い人の上達方法。
・落ち着いてワンテンポ遅くタイプする。
・意識的に指を動かす。
④飛躍的にタイピングを上達させる裏技。
・IMEに定型文登録する。
・予測変換や誤字修正機能のあるIMEを使う。
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