証券会社にはネット証券と対面型に分けられます。
口座開設の際、どちらを利用するのがおすすめか気になっていませんか?
結論から言えば、今から口座開設するならネット証券がおすすめです。
ネット証券は利便性・手数料などのメリットが大きいからです。
この記事では、ネット証券会社の口座開設の方法から利用するメリット、おすすめのネット証券会社まで徹底解説します。
初心者の方にもわかりやすく説明するので、ぜひ最後までお付き合いください!
- ネット証券は対面証券に比べて手数料が安く、取引の利便性が高い
- ただし担当者などは付かず、自分で取引を行っていく必要がある
- 会社選びに迷ったら、とりあえずSBI証券
目次
ネット証券と対面証券、口座開設におすすめなのは?
まず、証券会社には2つの種類があることを把握しておきましょう。
対面証券 | 店頭・インターネット・コールセンターを利用して株式も売買を行う。 店舗があり、営業担当者がつく。 |
---|---|
ネット証券 | インターネット(コールセンターを使える会社もある)を利用して株式の売買を行う。
店舗がなく、担当者もつかない。 |
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それぞれ、このような特徴があります。
投資を始めていきたいという方におすすめするのはネット証券。
ネット証券をおすすめする理由は主に以下の5つです。
- 手数料が安い
- オンラインで取引できる
- 取引の利便性が高い
- 投資情報サービスを利用できる
順番に解説していきます。
手数料が安い
ここでいう手数料とは取引手数料のこと。
取引のたびに払う必要のある料金で、取引額が多いほど料金も高くなっていきます。
ネット証券を利用をおすすめする1つ目の理由はこの「手数料が安い」ことです。
例えば、5万円の株を買うとしましょう。
対面証券の場合だと、会社にもよりますが約3,000円の手数料がかかります。
ところがネット証券だと、約50円ほどで済みます。
頻繁に取引をするような方にとっては大きなメリットと言えますね。
オンラインで取引できる
「オンラインで取引できる」点も大きなメリット。
インターネットに繋がった端末があれば、どんな場所・どんな時でも取引を行うことができます。
対面証券の場合、店舗に実際に行く必要があったり、担当者の都合があったタイミングでないと取引できなかったりと、自分の都合に合わせて取引ができない場合も多いです。
時間や場所に縛られたくないという方にはネット証券会社がおすすめです。
取引の利便性が高い
「取引の利便性が高い」という強みもネット証券会社にはあります。
まずネット証券会社を利用するということは、投資活動を全部自分でやることになります。
対面証券会社の場合は営業の電話がかかってきたりするので、自分の時間を取られてしまうことも多いです。
自分のペースで取引できるのでストレスなく投資活動ができるでしょう。
投資情報サービスを利用できる
ネット証券会社の利用をおすすめする最後の理由は「投資情報サービスを利用できる」点です。
ネット証券会社で口座開設をすると、各会社が提供している投資情報サービスを利用できます。
分析チャート機能やランキング機能、スクリーニング機能など活動をしていく中で便利な機能が満載です。
口座開設するだけでこういった機能が無料で使えるのは大きいですよね。
ネット証券の口座を選ぶポイント
続いて口座開設をするネット証券会社の選び方を解説していきます。
ネット証券会社を選ぶ際は以下の項目を確認しましょう。
- 手数料
- 取扱商品
- サポートの手厚さ
- 口座開設数シェア率
- 口座開設キャンペーン
なお今回比較するネット証券は以下の7社です。
- SBI証券
- 楽天証券
- auカブコム証券
- 松井証券
- マネックス証券
- 岡三オンライン証券
- ライブスター証券
それでは順番に解説していきます。
手数料
ネット証券会社名/取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 | 300万円 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 99円 | 275円 | 535円 | 1,013円 |
楽天証券 | 99円 | 275円 | 535円 | 1,013円 |
auカブコム証券 | 99円 | 275円 | 1,089円 | 3,069円 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 1,100円 | 3,300円 |
マネックス証券 | 110円 | 495円 | 1,100円 | 3,300円 |
岡三オンライン証券 | 108円 | 385円 | 660円 | 1,650円 |
ライブスター証券 | 88円 | 198円 | 374円 | 660円 |
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取引手数料で比較をすると、松井証券とライブスター証券が優れていることがわかります。
松井証券は1日あたりの取引金額が50万円までは手数料が無料。
少額で投資を始めたい方や投資初心者にはおすすめできるネット証券会社になっています。
ライブスター証券はシンプルに手数料が安いです。
頻繁に取引を行うという方でも手数料を気にせず、利用できます。
取扱商品
ネット証券会社名/取扱商品 | 単元未満 | 夜間取引 | 日経225先物 | 中国様式 | 米国様式 | FX |
---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
楽天証券 | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
auカブコム証券 | ◯ | × | ◯ | × | × | ◯ |
松井証券 | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | ◯ |
マネックス証券 | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
岡三オンライン証券 | ◯ | × | ◯ | × | × | ◯ |
ライブスター証券 | ◯ | × | ◯ | × | × | ◯ |
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取扱商品数はSBI証券・楽天証券・マネックス証券が多いです。
SBI証券は世界10カ国への投資が可能。
多種多様な商品を扱っていることが魅力の証券会社となっています。
マネックス証券は米国株の取扱が1番多い証券会社となっています。
米国企業に投資をしたい方にはおすすめです。
サポートの手厚さ
ネット証券会社名 | セミナー回数(年間) | 営業時間 |
---|---|---|
SBI証券 | × | 8:00~18:00 |
楽天証券 | 90回 | 8:30~17:00 |
auカブコム証券 | 10回 | 8:00~17:00 |
松井証券 | 数回 | 8:30~17:00 |
マネックス証券 | 200回 | 8:00~17:00 |
岡三オンライン証券 | 50回 | 8:00~17:00(平日) |
ライブスター証券 | 60回 | 8:00~17:00 |
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続いてサポートの手厚さで各ネット証券会社を比較していきます。
サポートでは楽天証券が優れています。
楽天証券の分析ツールは無料で利用でき、ユーザーからの評価が高いツールです。
楽天の会員であればすぐに口座を開設できる親切設計。
初心者でも利用しやすい証券会社となっています。
口座開設数シェア率
ネット証券会社名 | 口座開設数 | シェア率 |
---|---|---|
SBI証券 | 570万1,000口座 | 38.8 |
楽天証券 | 440万2,247口座 | 30.0 |
auカブコム証券 | 117万1,774口座 | 7.9 |
松井証券 | 126万5,754口座 | 8.6 |
マネックス証券 | 187万2,069口座 | 12.8 |
岡三オンライン証券 | 25万3,035口座 | 1.7 |
ライブスター証券 | 不明 | 不明 |
続いて口座開設数をもとに各ネット証券会社のシェア率を調べていきます。
口座開設数が1番多いネット証券会社はSBI証券で、2番目に多い会社が楽天証券という結果でした。
この2つのネット証券会社だけで6~7割のシェアを誇っています。
なお、ライブスター証券の口座開設数は公開されていないため、他6つのネット証券会社の口座開設数の合計数を100%しています。
口座開設キャンペーン
ネット証券会社名 | キャンペーン期間 | キャンペーン内容 |
---|---|---|
SBI証券 | なし | SBI証券の証券総合口座を開設すると現金2,000円をプレゼント |
楽天証券 | 2020年10月31日〜2020年12月30日 | 期間中に楽天銀行口座を開設して、マネーブリッジを登録で1,500円プレゼント |
auカブコム証券 | 2020年12月1日〜2020年12月31日 | キャンペーンページを通じてauカブコム証券の証券口座開設を完了し、投資信託を合計10万円以上買うと、現金4,000円プレゼント |
松井証券 | 2020年11月1日〜2021年4月30日 | ザイ・オンラインから口座開設をすると、口座開設の翌月の末までに発生した株の売買手数料が最大1万円までキャッシュバック |
マネックス証券 | 2020年11月1日〜2020年12月31日 | 最大200,000円キャッシュバックキャンペーン 1. 新規口座開設で200円相当のAmazonギフト券をプレゼント 2. 「FX PLUS口座開設」と「エントリー」お取引数量に応じてスプレッド文を最大100,000円キャッシュバック 3. 「先物・オプション取引口座開設」と「エントリー」で先物取引に置いて「日経225先物」「日経225ミニ」の取引手数料を最大100,000円キャッシュバック |
岡三オンライン証券 | 2020年12月31日まで | ザイ・オンラインを利用して口座を開設し、証券総合取引口座へ5万円以上入金すると、2,500円をプレゼント |
ライブスター証券 | 2020年10月30日〜2020年12月31日 | ザイ・オンラインを利用してライブスター証券に口座開設をすると、現金2,000円をプレゼント |
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各ネット証券会社で様々な口座開設キャンペーンが行われています。
ほとんどは口座を開設するだけで現金がもらえたりするので、ぜひ利用してみてください。

ネット証券の口座開設に必要なもの
選び方がわかったところで、ネット証券の口座開設に必要なものを確認していきます。
ネット証券の口座開設に必要なものは以下のとおりです。
- マイナンバー確認書類
- 本人確認書類
- 印鑑
- 金融機関口座
- 入力情報の確認
マイナンバー確認書類
2016年から証券会社で口座を開設する際には、マイナンバーの提出が必須となりました。
マイナンバーの提出際に必要なものは、
- 個人番号カード
- マイナンバー通知カード
などです。
なお、個人番号カードを持っていない場合は、マイナンバー通知カードと免許証などの本人確認書類が必要になります。
必要な書類が揃っている場合はこれらの画像を保存しておくと良いです。
これらの書類がない場合は事前に用意しておくようにしましょう。
本人確認書類
マイナンバー個人番号カードを持っていない場合は本人確認書類も用意する必要があります。
本人確認書類として使えるものは、
- 運転免許
- パスポート
- 住民票
- 健康保険証
などです。
各ネット証券会社で使える本人確認書類を確認し、用意しておきます。
印鑑
印鑑も手続きの際に必要となることがあります。
ただ、最近は印鑑なしで手続きが可能なネット証券会社も増えてきています。
口座開設をする前に公式サイトなどで確認しておきましょう。
金融機関口座
株式の配当金の受け取りなどをするために、金融機関口座の登録が必要です。
- キャッシュカード
- 通帳
このような口座番号のわかるものを用意しておきましょう。
入力情報の確認
最後に入力情報も確認しておきます。
オンラインで口座開設をするには各サイトで登録した、
- ユーザー名
- パスワード
を用意しましょう。
口座開設後も使うので、メモしておくことを忘れないでください。
ネット証券の口座開設方法・流れ
続いて、ネット証券会社の口座開設方法の流れについて解説していきます。
口座開設は以下の流れで行います。
- 入力・書類提出
- 本人確認書類とマイナンバー記載書類の提出
- 証券会社からの連絡を待つ
順番に解説していきます。
入力フォームがあるので、必要事項を入力します。
また、会社によっては書類の提出も必要です。
提出方法は本人確認書類とマイナンバー記載書類の画像のアップロードがほとんど。
事前に本人確認書類とマイナンバー記載書類の写真を撮っておくようにしましょう。
内容に問題がなく審査が通れば、ネット証券会社から口座開設完了の連絡がきます。
これでネット証券の口座開設は完了です。
ネット証券の口座は複数開設できるの?
ネット証券は複数の口座を利用することができます。
ネット証券会社ごとに機能・取扱商品・手数料などさまざまな特徴があるため、組み合わせて活用するのがおすすめです。
なお、同じネット証券口座で同一名義の口座を複数持つことは基本的にできません。
1人につき「1証券会社1証券口座」と覚えましょう。
また、NISA関連の口座は1人1口座のみしか開設できないので注意しましょう。

より深く理解したい方はぜひチェックしてみてください。
ネット証券の口座は複数開設するべき3つの理由
一つ上の章で確認した通り、ネット証券の口座開設は複数行うことができます。
単体の口座を持つよりも複数の口座を組み合わせて利用する方がメリットが大きいです。
複数の口座を開設すべき理由は以下の3つです。
- システムエラーに対応できる
- さまざまな情報を取り入れることができる
- IPO株の当選確率が高まる
システムエラーに対応できる
どんな有名なネット証券会社でも完璧なシステムというのは存在しません。
そのため、システムエラーが起きる可能性があることを常に理解しておく必要があります。
このシステムエラーの対策として有効なのが複数の口座を持っておくことです。
複数の口座を持っておけば、仮に1つのネット証券会社のシステムがダウンしても、他の口座を利用することで取引が可能となります。
売りどき・買いどきを逃さないためにも複数の口座を解説しておくことをおすすめします。
さまざまな情報を取り入れることができる
ネット証券会社で口座を開設すると、様々な投資情報サービスを利用することが可能です。
各会社ごとに得られる情報は変わってくるので、複数の口座を持っておくとそれだけ多くの情報を得られます。
取引の判断材料は多いに越したことはないですので、複数の口座を開設しておくようにしましょう。
IPO株の当選確率が高まる
IPO株の当選確率が高まることも大きなメリットです。
IPO株というのは、新たに上場される株式を指します。
利益を得る可能性が高く、人気の銘柄です。
しかし、IPO株を購入するには抽選を行い、当選する必要があります。
複数の口座を開設することで当選確率をあげることができるというわけです。
口座開設におすすめのネット証券会社3選
口座開設が初めての方に、おすすめのネット証券会社をご紹介します。
おすすめのネット証券会社は以下の3社です。
- SBI証券
- 楽天証券
- 松井証券
SBI証券
シェア率No.1を誇るネット証券会社です。
取扱商品の数が業界トップで、海外株も豊富。
提供されている投資情報ツール・サービスも使いやすく、初心者から玄人まで誰にもおすすめできるネット証券会社です。
楽天証券
2019年の新規口座開設数がNo. 1と最近勢いの増しているネット証券会社になります。
楽天会員であれば簡単に口座開設ができ、さらに取引に応じて楽天ポイントをためることが可能です。
楽天関係のサービスをよく使うという方におすすめ。
松井証券
松井証券は手数料の安さが大きな魅力。
1日あたりの合計売買額が50万円以下なら手数料が無料です。
また、特徴的なサービスとして「1日信用取引」というものを行っています。
投資を試してみた方やデイトレーダーの方におすすめできるネット証券会社です。
ネット証券会社の口座開設についてよくある質問Q&A
ここまでネット証券会社の口座開設についてご紹介してきました。
「色々わかったけど、なんか不安!」という方のために、口座開設にまつわるよくある質問をまとめました。
ネット証券の口座開設にかかる時間は?
ネット証券の口座開設にかかる時間は会社によってバラバラです。
主要なネット証券会社の口座開設にかかる日数をまとめましたので、参考にしてみてください。
ネット証券会社名 | 申し込みから取引開始日まで |
---|---|
SBI証券 | 最短で翌営業日 |
楽天証券 | 最短で翌営業日 |
auカブコム証券 | 最短で翌営業日 |
松井証券 | 数日後 |
マネックス証券 | 最短で翌営業日 |
岡三オンライン証券 | 1週間後 |
ライブスター証券 | 1週間後 |
*必要書類が揃っている状態とします。
口座開設に失敗することってあるの?
結論から言いますが、口座開設がうまくいかないことはあります。
口座開設に失敗するのは以下のような場合です。
- 本人確認書類と現住所が異なる場合
- 家族で同一筆跡・同一印鑑・同一暗証番号に該当した場合
最近、引越しをした方などは注意しましょう。
特定口座と一般口座はどちらにすればいいの?
特定口座と一般口座は異なった特徴を持ちます。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
特定口座(源泉徴収あり) | ・年間取引報告書を証券会社が作成してくれる ・確定申告が原則不要 ・所得が20万円以下でも納税の必要がある |
---|---|
特定口座(源泉徴収なし) | ・年間取引報告書を証券会社が作成してくれる ・確定申告が原則必要 ・所得が20万円以下の場合は確定申告が不要、さらに所得税の納税の必要がない |
一般口座 | ・年間取引報告書を自分で作成する必要がある ・確定申告が原則必要 ・所得が20万円以下なら納税の必要がない |
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株式投資初心者の方はとりあえず特定口座で問題ありません。
20万円以上の所得が見込める方は源泉徴収ありを選び、所得が20万円以下になりそうな方は源泉徴収なしを選ぶと良いでしょう。
ネット証券会社を口座開設はおすすめ?|まとめ
- ネット証券は対面証券に比べて手数料が安く、取引の利便性が高い
- ただし担当者などは付かず、自分で取引を行っていく必要がある
- 会社選びに迷ったら、とりあえずSBI証券
いかがだったでしょうか。
ネット証券は対面証券と比べて手数料が安く、状況に応じて取引できる点が魅力です。
営業電話などもかかってこないため、自分のペースで活動できます。
ネット証券で口座開設をしてみたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。