【5分で読める】家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

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家を売却するときには、仲介手数料や印紙税といった税金など、さまざまな手数料がかかります。

 

ですがそれらの手数料は、ちょっとしたコツを知っているだけで節約することができます

 

ここでは、家を売却するときにかかる手数料と、手数料を節約することができる3つのコツをご紹介します。

 

この記事でわかること

  • 物件売却の基礎知識
  • 家を売却する時にかかる手数料について
  • 家の売却時の手数料を節約するコツ

【家の売却方法】仲介と買取の違い

 

家を売却するには、

  1. 仲介
  2. 買取

 

2つの方法があります。

 

買取
不動産会社や買取会社などの業者に、買い取ってもらうという方法。

 

仲介
不動産会社に仲介をしてもらい、買い主を探してもらって売るという方法。

 

 

1かかる手数料

 

 

仲介と買取のかかる手数料には、違いがあります。

 

それぞれにかかる手数料は、次の通りです。

 

仲介にかかる手数料
  • 仲介手数料
  • 印紙代
  • 抵当権抹消登記費用
  • 住所変更登記費用

 

買取にかかる手数料
  • 印紙代
  • 抵当権抹消登記費用
  • 住所変更登記費用

 

 

2仲介手数料の有無

 

仲介では不動産会社に仲介をしてもらうので、仲介手数料がかかります

 

ですが買取での買主は、不動産会社。
仲介をしてもらうわけではないので、仲介手数料がかかりません

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

利益を得る方法の違い

仲介で家を売る場合

 

不動産会社は、仲介手数料によって利益を得ています。

 

買取で家を売る場合

 

不動産会社は、買い取った家を賃貸にして入居者からの家賃や、リフォームなどをして買取った値段以上の価格で売ることで、利益を得ています。

 

 

3家を高く売却しやすいのは仲介

 

買取の場合は、不動産会社は利益を得るために、家を買い取ったらそれ以上の値段で売らなければなりません。

 

さらに、リフォームにかかる費用なども差し引いて、買い取らなければなりません。

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

仲介では、不動産会社は仲介手数料を利益にすることができるので、そのようなことはありません。

 

 

このような理由から、買取よりも仲介の方が家を高く売りやすいのです。
仲介手数料とは?

 

仲介で家を売る場合には「仲介手数料」がかかります。

 

買取であればかかりません

 

不動産会社に払う仲介手数料は、かかる費用の中でも大くの部分を占めている費用です。

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

仲介手数料は宅建業法によって上限が決まっていて、上限以上の仲介手数料を受け取ることは違法とされています。

 

不動産会社へ仲介手数料を支払うパターンは、以下の3つがあります。

仲介手数料の支払いパターン

  1. 売買契約をするときに、全額を払います。
  2. 決済をして引き渡しすときに、全額を払います。
  3. 売買契約をするときに半分の額を支払い、引き渡しをするときに残りの半分の額を払います。

 

仲介手数料の払い方は、依頼する不動産会社と交渉して決めましょう。

 

仲介手数料は、売買契約が成立後、精算が終わり家の引き渡しが完了したら支払います

 

 

これらを完了していなければ、仲介手数料を支払う必要はないのです。

ローン特約適用時は仲介手数料が不要

ローン特約とは

家を買う人の住宅ローンの審査が通らなかった場合に、売買契約が解除される特約。

このローン特約によって売買が成立していない場合などには、仲介手数料を払う必要はありません。

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

注意

中には仲介手数料がすごく安い不動産会社がありますが、このような場合には注意が必要です。

 

仲介手数料が半額や無料である不動産会社は、実績があまりないため、手数料を下げることで集客しようとしているところが殆どです。

 

このような不動産会社は、相場よりも安く家を売るよう誘導してくることが多いのです。

 

 

安い仲介手数料で済むと思ったら逆に損をしてしまった

 

ということになりかねないので、注意しましょう。

 

 

印紙税って?

 

この「印紙税」は売買契約書に貼る印紙です。

 

決められた金額の印紙を貼って、そこに印を押すと納税したことが認められます。

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

印紙代は、最新情報を確認しなければなりません。

注意

印紙は不動産売買契約書には必ず貼らなければならないもので、貼らなければ違法になってしまいます。

 

 

依頼する不動産会社から印紙の金額を教えてもらえるので、郵便局などで印紙を購入しましょう。

 

物件の価格によって決まっていて、

 

価格が1000万円以上5000万円以下の場合1万円

5000万円以上1億円以下の場合3万円

 

となっています。

売買契約書は、売る人と買う人が1部ずつ負担するのが一般的です。

 

 

抵当権抹消登記費用

 

抵当権を抹消するための、登記費用が必要になります。

 

これは、売り主負担と買い主それぞれに分けられます。

 

抵当権抹消登記にかかる費用

 

抵当権抹消登記には登録免許税が必要になり、売却する家1つにつき1,000円かかります

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

この抵当権抹消登記の手続きは一般的に司法書士に依頼しますので、司法書士に支払う費用もかかることになります。

 

 

司法書士に支払う費用

 

司法書士の事務所によって料金はそれぞれ異なりますが、相場は10,00020,000となっています。

 

司法書士に払う費用を節約するために、自分で手続きするという手もありますが、難しい書類を作ったり、法務局で手続きをしたりと大変です。

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

加えて自分で手続きする場合にも、申請書を作成するために取得費用がかかってしまいます。

 

司法書士に依頼するのが、無難な方法です。

 

 

譲渡所得税と住民税

譲渡所得税と住民税

家を売った金額である「譲渡所得」にかかる税金のこと。

 

なので、譲渡所得の金額によって変わります。

 

家を所有していた期間によっても、税金の金額が変わります。

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

譲渡所得の計算方法

 

譲渡価額ー(取得費+譲渡費用)=譲渡所得

 

譲渡価額
家を売った金額
取得費
家を購入した金額
譲渡費用
家を売却するときにかかった費用

 

譲渡所得は、これらの最終的な利益と覚えておくとわかりやすいです。

家の売却にかかる手数料を節約する3つのコツ

 

家の売却にかかる手数料はたくさんありますが、これらを節約する方法があります。

 

手数料を節約するコツを3つご紹介します。

 

1買取で売却して仲介手数料を節約

 

買取で家を売却すれば、仲介するとかかる仲介手数料を節約することができます。

 

買取は直接業者に不動産を売却するので、仲介手数料を払わなくて済みます

注意

しかし買取は、仲介よりも家の売却価格が安くなってしまうというデメリットも考える必要があります。

 

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

家によっては、仲介よりも買取で売る方が適切に売ることができる場合もあります。

 

古い家は買取で売却!

 

建物が古くて老朽化してしまっている家を売る場合には、買取の方が適しています

 

老朽化してしまった家を仲介で売った場合、売ったときにはわからなかった壊れた個所が後々見つかったると、売り主は修復しなければならない義務があります。

 

家の設備機器の不具合などによって、トラブルが発生するしてしまうこともあるのです。

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

買取で家を売った場合は、このような責任は不動産会社が負ってくれるので、修復する義務もなく、トラブルの心配もありません

 

 

老朽化してしまった家を売る場合には、買取で売ることで適切に売ることができて、仲介手数料も節約できるので買取が最適です。

 

 

2仲介手数料の値引きを交渉

 

仲介で家を売却する場合には、不動産会社に交渉して仲介手数料を値引きしてもらうという方法があります。

交渉のコツ①

仲介手数料を値引きしてもらうことを、価格交渉に応じる時の交換条件にすること!

 

売り出している金額よりも安い金額で買付の申し込みが入ったとき、

私が値引きに応じる代わりに、不動産会社にも仲介手数料を値引きしてほしい

 

と交渉するといった具合です。

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

このように、仲介手数料を値引きすることを交換条件にすることで、安くしてもらえるのです。

 

不動産会社も「早く契約を済ませたい」と思っているので、値引きに応じてもらえる見込みは十分にあります。

交渉のコツ②

時期も重要。月末や年度末といった不動産会社が追い込まれている時期には、通常よりも値引きに応じてもらいやすいです。

 

 

3印紙代を1部で済ませる

 

一般的に契約書は、買い主と売り主がそれぞれ1部づつ用意します。

 

家の売却時の手数料を節約する3つのコツ

 

ですが、法律上は1部で良いとされています。

 

家を売る人にとっては契約書は本書である必要ないので、1人分の契約書をコピーにすることで、印紙代を半額で済ませることができるのです。

 

 

まとめ

 

家を売却するときにかかる手数料と、手数料を節約する3つのコツをご紹介しました。

 

家を売却するにはたくさんの手数料がかかってしまいます。

 

せっかく家を売るのだから、少しでも節約して利益を増やしたいですよね。

 

家を売ろうと考えている人は、ぜひこの記事にあるコツを活かしていただけたらと思います。