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家の相場を知っていないと売却を失敗してしまう?
家の相場を知らずに不動産会社に査定を出してしまうと、家の売却で失敗する可能性が非常に高くなります。
「査定額が相場より低かった場合」「査定額が相場より高かった場合」に分けて売却失敗のケースをご紹介します。
査定額が相場より低かった場合の売却失敗ケース
不動産会社等の仲介業者が出した低い査定額に疑問を持たずに同意してしまった場合、相場よりも低い値段で売却することになります。
家の売却額はとても大きいですが、不動産会社によって10%〜15%査定額が変動すると言われています。
例えば相場2000万円の物件の査定額が相場から5%離れるだけで、売却額は100万円少なくなってしまいます。
たった一つの判断で大きな損をしてしまわないためにも、事前に相場を知っておくことは非常に重要です。
査定額が相場より高い場合の売却失敗ケース
査定額が相場より低い場合に損をしてしまうケースを紹介しましたが、実は査定額が相場より高い場合にも売却を失敗してしまうケースがあります。
家を得る時は不動産会社に「買収」してもらう場合と、他の買主への売却を「仲介」してもらう場合がありますが、「買収」よりも「仲介」で家を売った方が高い価格で売却できることが多いです。
そこで一般的には不動産会社に「仲介」を依頼しますが、あまりにも相場より高い価格で家を売りに出してしまうと、誰にも買われない家となってしまいます。
売却成立までに数ヶ月もの長期間をかけてしまうと、その間に家の価値は下がってしまい、メンテナンスの手間もかかり大変です。
長期間の売却交渉で心身をすり減らした結果、結局値下げに応じてしまうケースもあります。
いずれにしても不動産業者に任せきりにせずに自分で相場を把握しておくことは、家を売る際には不可欠な準備といえるでしょう。
家の売却相場を知るための基礎知識
いざ自分の家の相場をリサーチしようとしても、「坪」「帖」などの用語や基礎知識がわからないと調べることができません。
この項目では不動産相場を調べる前準備として、不動産情報を確認するために必要な知識「土地の基礎知識」「家の築年数と価格の推移」についてご紹介します。
土地の基礎知識
家の相場を調べるときには他の家の「広さ」「取引価格」を主に確認していくことになりますが、「1坪」がどの程度の大きさかわからないと自分の家が何坪なのかわからないですよね。
家の築年数と価格の推移
宅建のうち建物部分は築年数が長くなるにつれて価格が急激に下がっていきます。
築10年:建物価格は元の価格の半分
築15年:建物価格は元の価格の2割程度
築20年:建物価格はほぼ0
よって築20年以上の宅地は「古家付きの土地」として取引されることが一般的です。
これらの特性から、家を売る必要性が発生した場合はできるだけ早く売却することにメリットがあることがわかります。
建物価格の相場を調べるときはぜひ参考にしてみてくださいね。
家の売却相場を知るための3つの方法
家の売却相場を調べることができるサイトは複数ありますが、今回はその中でも特に有名なサイトである
・国土交通省の土地総合情報システム
・レインズマーケットインフォメーション
・中古住宅HOME4U
を、順番にご紹介いたします。
それぞれ用途や特徴に違いがありますので、ケースに合った相場を調べてみましょう。
家の売却相場を調べるサイト1:土地総合情報システム
土地総合情報システムは国土交通省オフィシャルのシステムです。
国土交通省が不動産取引を行った人に対して実施したアンケート内容を集計したもので、システムを利用することで直近の不動産取引価格を確認することができます。
土地総合情報システムの対象物件/対象エリア
「土地」「一戸建て」「マンション」に加えて「農地」「林地」も対象物件となっています。
対象エリアも全国なので、どなたでもまずは土地総合情報システムを使用して見ることをおすすめします。
土地総合情報システムの特徴
2006年から運用を開始したシステムですが、2014年に大幅なシステム更新を行ったことで、それまでできなかった「物件取引価格」を参照できるようになりました!
ユーザーインターフェースも扱いやすいもの改良され、ユーザー登録なども事前にする必要がないので非常に使用しやすいシステムとなっています。
各物件の情報は平成17年以降から現在まで蓄積されているので、土地価格の推移・傾向を調べたい場合にも非常に有用です。
家の売却サイトを調べるサイト2:レインズマーケットインフォメーション
レインズマーケットインフォメーションは国土交通省指定の不動産流通機構が運用しているサイトで、通称「レインズ」と呼ばれています。
レインズには不動産会社のもつ不動産情報が登録されていて、不動産流通市場の透明性を確保する役割を担っています。
レインズマーケットインフォメーションの対象物件/対象エリア
物件対象は「一戸建て」と「中古マンション」のみ。
対象エリアは全国なので、地方在住の方も相場をリサーチすることができます。
レインズマーケットインフォメーションの特徴
先述した土地総合情報システムに比べ、物件条件の入力項目数とても多いことが特徴です。
例えば検索をする時は、マンション・戸建てなどの大枠の種別選択の他に「間取り」「築年数」「駅からの距離」などの多くの条件を指定することができます。
これにより自分の家の相場を調べる際には「売却したい物件とほとんど同じの家の取引価格」を調べることができます。
家の売却サイトを調べるサイト3:中古住宅HOME4U
中古住宅 HOME4Uは相場情報サイトではなく、NTTグループが運営する中古住宅販売サイトです。
このような中古住宅販売サイトでは、現在売りに出ている物件の情報を検索をすることができます。
中古住宅HOME4Uの対象物件/対象エリア
検索対象は「マンション」「一戸建て」「土地」の3種類です。
こちらのサイトも全国エリアの不動産情報を取り扱っています。
中古住宅HOME4Uの特徴
しかし中古住宅販売サイトでは”今の”売り出し価格を知ることができるので、先述の相場情報サイトよりもリアルな相場を把握できる点はメリットと言えます。
地域毎の家の広さや間取り別に売り出し平均価格を表で結果表示する機能もあるので、家の相場を調べる際にはぜひ使ってみてください!
売却相場が適切かどうかの見極め方
・国土交通省の土地総合情報システム
・レインズマーケットインフォメーション
・中古住宅HOME4U
などのサイトを利用して売却相場を調べた時に、本当にその相場が適切かどうか気になってくるでしょう。
そこでここでは、売却相場が適切かどうかの見極め方をご紹介していきます。
その価格になる理由を確認する
様々な不動産業者から査定結果が出てきた中で、一番安い金額と一番高い金額があるはずです。
中には、顧客を囲むために高い価格で査定を出してくる不動産業者もいます。
どういった事例を元に、査定額を導き出したのか
その事例を使用しようと思った理由と、売却したい物件の共通点
面積単価が事例と異なる場合、違う数字に変えた理由
売却相場がわかれば、売却完了に一歩近づける
売却相場がわかれば、売却に関して具体的なイメージが掴めるようになるでしょう。
売却の相場を知ることは、非常に大切な売却完了までの一歩に繋がっています。
ここを疎かにせず、きちんと取り組んでいきましょう。
売却したい物件にあった不動産業者の選び方
家の売却相場がわかったら、次は不動産業者選びです。
不動産業者の得意物件と売買実績
不動産は業者によって得意とする物件の種類が異なります。
- 何件の物件を売却したのか
- いくらくらいで売却されたのか
- 売却の成約期間
を直近1年に絞って聞いてみましょう。
営業マンの態度や人柄
意外と見落としがちですが、営業マンの態度や人柄も確認しておきたい項目です。
営業マンにマナーや清潔感があるかはもちろんのこと、その営業マンのこれまでの実績を確認することも大切です。
また、不動産の売却を成功させるために、真摯に売却主の相談に乗ってくれるかも大切なポイントになります。
家の相場を把握して家の売却を成功させよう!
今回は「家の相場を自分で把握しておく重要性」「家の売却相場を調べるための基礎知識」「家の売却相場を知ることができる情報サイト」をご紹介しました。
不動産の取引額はとても大きいので、少しの準備の有無が売却価格に大きな差を生み出します。
ぜひ自分で相場を把握して家の売却を成功させてくださいね。