不動産を売却する際には不動産会社に査定の依頼をして査定額を出しても
マンションや一戸建てなどの不動産を売却する販売価格がどれぐらいになるのかが、売主にとって一番気になるところだと思います。
その為にも、不動産会社にご自分の不動産を査定してもらう必要があります。
- 住宅査定で見られる5つのポイント
- 日当たりと風通し【住宅査定】
- 築年数や間取り【住宅査定】
- 周辺環境【住宅査定】
- マンションの場合【住宅査定】
- 一戸建ての場合【住宅査定】
- 住宅の一括査定を利用して相場を見極める
- 住宅査定の5つのポイントまとめ
住宅査定で見られる5つのポイント
不動産の査定には机上査定と訪問査定がありますが、ここでは訪問査定時に見られるポイントについて解説していきます。
机上査定とは物件の資料から大体の販売開始額を設定して売却する方法です。
訪問査定とは実際の不動産を見て査定する方法で、より正確な査定額を出すことができます。
訪問査定で見られるポイントは以下の5つが挙げられます。
- 日当たりと風通し【住宅査定】
- 築年数や間取り【住宅査定】
- 周辺環境【住宅査定】
- マンションの場合【住宅査定】
- 一戸建ての場合【住宅査定】
日当たりと風通し【住宅査定】
不動産を売却するにあたって建物の立地や築年数、間取りなどが良いと販売価格が高くなるという事は容易にわかります。
その他にも、査定額がプラスになる事と言えば、日当たりや風通しです。
購入希望者は室内の日当たりや通気性、バルコニーの向き、窓の数などを気にします。
その為、室内が暗く通気性の良い物件の場合、査定額はプラスされる可能性が高くなります。
通気性に関しては湿気がこもりにくくカビの繁殖などがしにくい物件であるかも重要なポイントになってきます。
風通しと日当たりが良い事は査定時にアピールしていきましょう。
また、近隣に高い建物がないかという所も重要になってきます。
築年数や間取り【住宅査定】
購入希望者にとって築年数は新しい方がもちろん良く、間取りも使い勝手の良いもが人気があります。
住宅査定を行う際、土地付き一戸建ての場合は公的な価格の確認をします。
公的な価格とは地価公示価格・路線価・固定資産評価額など、不動産鑑定士が関与している価格の事を言います。
多くの場合は路線価をもとに土地の価格を算出して、建物の価格を割り出します。
建物の価格を出すには新築当初の価格と築年数の2つを考慮して算出します。
途中でリフォームなどの手を加えている場合は、リフォーム費なども上乗せされて計算されることもあります。
また、経年劣化による簡易的な算出方法で用いられるのが、法定耐用年数で木造住宅は27年から35年、鉄筋工ンクリート造りは50年となります。
周辺環境【住宅査定】
不動産の査定において周辺環境は重要な査定ポイントとなります。
もし、購入希望者が子育て世帯の方なら、学校区や学校までの距離、前面道路の交通量の多さなどの点を見られます。
その為、良い学校区内にある不動産は査定額が良くなります。
また、近隣に気軽に行けるスーパーやドラッグストア、病院、薬局、保育園、小児科などの施設がある地域も人気があり査定のポイントとなります。
マンションの場合【住宅査定】
マンション売却でできるだけ高く売りたいと考えるのは当然です。
少しでも高く売るためにはなるべく高い査定額を提示してもらいたいと思う売主がほとんどです。
良く査定前に聞かれる質問に以下のようなものがあります。
- 不動産会社の査定はどこを見ているのか
- ハウスクリーニングを入れると査定額が上がるのか
- 査定前にはリフォームをした方が良いのか
不動産を売却する際には、特別な掃除やリフォームをする必要はありません。
マンションの場合は、同じマンション内で売りに出ている部屋があるのなら、ハウスクリーニングの業者に頼んで別の部屋よりもきれい事をアピールしても良いです。
また、マンションの場合部屋の位置関係や日当たり、眺望なども査定額に影響してきます。
上層階の見晴らしの良い角部屋なら、下の方の階の中部屋より数段査定額は良くなります。
一戸建ての場合【住宅査定】
一戸建ての売却で損をしない為には以下の6つを注意する必要があります。
- 必ず複数社の査定を見て比較する
- 査定額の根拠を聞く
- 査定額=売却価格ではない
- 誰を対象にしているか
- 販売価格は売主次第
- 初めは専任媒介契約で、売却できなければ一般媒介契約へ
一戸建てに限らず不動産の売却で損をしない為には、押さえておく注意ポイントがあります。
上記の注意点をしっかりと押さえておけば、悪質な業者から不当な価格で売却されるような事は避けられます。
必ず複数社の査定を見てから比較する
査定は必ず複数の不動産会社から見積もりを取ってもらい比較することをお勧めします。
査定額は不動産会社によって大きく変わることもあります。
不動産会社によっては得意なエリアや得意な分野が異なる為、こうしたことが起こります。
不動産は特にエリア特性が強いので得意なエリア外の不動産会社に査定を依頼しても、過去の成約事例のみの査定で当てになりません。
査定額の根拠を聞く
不動産会社に査定額を掲示してもらったら、なぜその査定額になったのか根拠を聞くことは非常に重要です。
近隣の相場や、周辺環境、過去の取引事例、物件の状態など様々な事由からこの査定額になったのだと明確な根拠を示してくれる不動産会社は頼りになると言えます。
査定額=売却額ではない
不動産会社が掲示してくる査定額はあくまでも「売れそうな価格」であって「売れる価格」ではないという事です。
その為、あまりにも相場からかけ離れた査定額を提示してくる不動産会社は避けた方が良いと言えます。
誰を対象にしているか
一戸建てを購入目的の人が、自宅用にされるのか、それとも投資用として住宅の購入を検討しているのかで価格が異なります。
その為、誰をターゲットにするかにもよって価格にも影響する可能性があります。
販売価格は売主次第
不動産会社に査定をしてもらったが、最終的に売り出し価格を決めるのは売主次第です。
もし、自分の売り出し希望額と不動産会社の査定額に差があった場合には、相場から逸脱していない価格であれば希望額で売り出すことをおすすめします。
もし、値下げをせずに売却ができれば、手元に残る金額は多くなりお得になります。
初めは専任媒介契約で、売却できなければ一般媒介契約へ
3種類の媒介契約 | ||
種類 | 概要 | メリット・デメリット |
専属専任媒介契約 | 1社のみの契約
自己発見取引なし 契約期間3カ月以内 1週間に1回以上の報告義務 |
メリット
優先順位が高い 報告義務の頻度が高い 好条件を引き出しやすい デメリット 1社に頼りっきりになる 自己発見取引なし |
専任媒介契約 | 1社のみの契約
自己発見取引あり 契約期間は3カ月以内 2週間に1回の報告義務 |
メリット
好条件が引き出しやすい 優先順位が高い 業務報告がある |
一般媒介契約 | 何社でも契約可能
自己発見取引あり 契約期間の制限なし 報告義務なし |
メリット
広範囲にわたって物件をアピールできる 成約事項がほとんどない デメリット 優先順位が低い 交渉がしにくくなる |
住宅の一括査定を利用して相場を見極める
不動産売却にはインターネットの不動産一括査定サイトを使うと便利です。
一度に複数社の査定額を出してもらう事ができますし、すぐにご自身の物件の相場がわかります。
不動産一括査定サイトには以下のようなサイトがあり、おすすめサイトを3つ挙げておきます。
- HOME4U
- ホームズ
- ソニー不動産
住宅査定の5つのポイントまとめ
不動産を売却するには時間と大きな金額が掛かります。
その為、損をしないようにしっかりと不動産売却に関することを理解しておきましょう。