親からの相続で突然所有することになった使用していない不動産や、突然の転勤などで手放さなければならなくなった不動産などを売却する場合、大手の不動産会社か中小の不動産会社に頼めばよいか迷っている人も多いです。
不動産会社は大手から中小、一人でやっているような小さい不動産会社まで、山ほどの不動産会社があり迷うのも無理はありません。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、よく理解してより良い不動産会社を見つけて頂くために、詳しく解説していきます。
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- 不動産会社の選び方
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- 不動産の種類によって異なる
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- 大手のメリットとデメリット
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- 中小のメリットとデメリット
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- 相談する前の注意点
【不動産売却】相談する不動産会社の選び方とは

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不動産会社を選ぶ際は、最も気になるのが「大手にするのか?それとも中小にするのか?」という点です。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、一概にどちらが良いという事もありません。
まず、初めに不動産の種類について解説していきます。
売却する不動産の種類によって異なる【不動産売却相談】
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- 所有物件が人気物件である
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- 広大な土地の売却をする場合
所有物件が人気物件である
人気のエリアに建っている物件の場合、高値で取引できるチャンスです。
その場合、大手の全国に広がっている情報網を使って物件情報を広く広めることができます。
そうすると、買主も多く集められますので値段が下がることはありません。
広大な土地を売却する場合
広い土地を探している人は全国に多くいますので、全国的にネットワークを持っている大手がおすすめです。
広い土地の場合、個人ではなく一般の会社や不動産会社が買い手となることが多いです。
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- 不動産の築年数が古い場合
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- 狭い土地の売却
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- 田舎の土地を売却する場合
不動産の築年数が古い場合
大手の不動産会社の場合、値段よりも期間を重視する傾向がありますので、ゆっくりでもいいから高く売りたいという場合には、中小の不動産会社がおすすめです。
狭い土地の売却
狭い土地の場合、居住用に個人の人が購入を希望することが多いです。
地域限定で探している人がほとんどですので、その地域の事を熟知している地元の不動産会社の方がおすすめです。
田舎の土地を売却する場合
田舎ではその地域に根差している不動産会社がおすすめです。
親の代からあるいは祖母やその前からずっと地元の不動産会社と昔からお付き合いのある場合も多いため田舎の土地は地元不動産に任せるのが一番です。
『大手か中小』どちらを選択するべきか【不動産売却相談】
不動産の売却には不動産会社に依頼をして、販売活動を行ってもらい進めていくのが一般的です。
自分の不動産をより高く早期に売却してもらいたいと考えた時、大手の不動産会社に依頼すればよいのか、それとも地元密着型の不動産会社に頼めばよいのか悩んでいる人も多いです。
それぞれのメリットとデメリットを比較してどちらに頼めば良いのかを明確にすることが大事です。
大手不動産会社に相談するメリットとデメリット

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- 大手ならではのネットワークがある
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- 全国に店舗がある
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- 物件情報を広く流すことが可能
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- 買主が多く集まってくる
大手には独自のネットワークを持っておりそれを駆使して情報を広く伝えます。
そのため、買い手が見つかりやすく早期に売却することが可能になります。
また、大手ならではの安心感もあり多くの売主が大手に依頼しようと尋ねてきます。
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- 地元の特性の理解では地元業者に劣る
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- 早期売却目的で売り出し価格を低めに設定することも
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- 広く情報を流しても意味がない場合もある
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- 「特定の地域のみ」で探している人が少ない
大手では物件数もかなりの数になりますので、早期売却することを第一に考えている会社も多いです。
そのため、相場よりも若干低めの設定で売り出し早期売却をしようとする会社もあります。
また、地域密着型の不動産会社に比べて、地元の事に疎い場合があり特定の地域だけで探している人を探しにくいというデメリットがあります。
中小不動産会社に相談するメリットとデメリット
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- 地域の特徴を良く把握している
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- 特定の地域のみで探している買主が多く集まる
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- 過去のデータを知り尽くしている
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- 査定額が正確・予想販売期間も正確
その地域の特徴を知り尽くしている為、細かな情報は大手に比べると多く地元ならではの情報も持っている可能性もあります。
古くから営業している会社には過去のデータも知り尽くしており、早期売却ができる可能性もあり、また査定額も正確です。
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- 広い範囲の情報量は大手に劣る
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- 全国対応が出来ていない
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- 広告費が大手よりも少ない
広く情報を広めようとしても大手の独自のネットワークにはかなわないので、大手に比べると買主を探すうえで劣ってしまいます。
また、全国に店舗があるわけではないので遠方の買主を探すことが困難です。
大手に比べかけられる宣伝広告費が少ないため、情報が広がるのが遅くなり買主の発見が遅くなります。
上記の点をまとめると以下のようになります。
- 大手不動産会社は情報量
- 中小不動産会社は細かさが特徴
情報量では大手にかないませんので、中小不動産会社は地元ならではの情報や査定の正確さ、長期にわたる販売活動などで大手との差別化を図っています。
不動産売却を相談する前の注意点
不動産の売却を相談する前に最低限注意しておいてほしい事を解説していきます。
不動産を売却する前に注意する点は以下の通りです。
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- 不動産売却の流れ
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- 不動産一括査定サイトを利用
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- どこに相談するか
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- 内覧時のために部屋をきれいにしておく
不動産を売却する上でどのような流れで不動産が買主の手に渡るのかを知っておく必要があります。
不動産の売却の流れは以下の通りです。
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- 1、買付申し込み
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- 2、契約
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- 3、住宅ローン申し込み
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- 4、決済
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- 5、物件引き渡し
1から5までで早くて約1カ月から1カ月半の期間がかかります。
買主が住宅ローンを使用しない場合はこれよりも早く引き渡しをすることができますが、一般的にほとんどの買主が住宅ローンを使用します。
また、自分の不動産が現在どれぐらいの価値があるのかを知っておく必要があります。
インターネットの不動産一括査定サイトを使えば早くて30分程度で不動産会社からの返信があり、おおよその相場が把握できます。
相場を把握しておくことで、今後の資金計画が立てやすくなります。
一括査定でおおよその価値を知ることができれば、次にどの不動産会社に依頼をするかを決めなくてはなりません。
その際はいきなり訪問査定してもらうのではなく、一度電話で営業担当者と話をしてから訪問してもらう会社を選びます。
最後に、物件の購入希望者の内覧時の事を考えて、いつでも部屋を綺麗に保っておくことです。
購入希望者はいつ現れるかわかりませんので、いつでも対応できるようにすることと、部屋を常にきれいに使用していると査定額のアップにつながることもあります。
【不動産売却相談】まとめ
大手は全国展開している広い情報網を駆使して買主を探してくれます。
また、中小不動産会社では地元のきめ細やかな情報で、その地域のみで探している購入希望者にとっては大手に勝ります。
不動産売却時は大手と中小どちらにも査定依頼をかけ、担当の営業マンと良く話し合いをし最終的に決定していくことをお勧めします。