マンションを売却する際の注意してほしい点をまとめてみました。
これらの注意点を良く理解して不安を減らし、スムーズな取引ができるようにしましょう。
- マンションを売却する際の10の注意点
- マンション売却を急いではだめ
- マンションを売却に出す時期を見極める
- マンション売却の相場を把握しておく
- 一括査定を利用して複数業者を比較
- 不動産業者をしっかりと見極める
- 媒介契約に注意する
- 広告状況を把握する
- 買い手候補を複数見つける
- 決済と引き渡しまでの期間に注意
- 瑕疵担保責任に注意する
- マンション売却10の注意点を厳選!まとめ
マンションを売却する際の10の注意点
マンションの売却は人生の中で何度も経験するような事ではありません。
その為、どこに頼めば良いのか、いくらで売れるのか、いつ売れるのかなどの悩みを抱えている人も多いでしょう。
また、面倒な手続きも必要になり、不動産会社や買主とトラブルになる事も少なくありません。
そこで今回はマンションの売却をスムーズにする為に以下の10の注意点に気を付けて売却活動をしていきましょう。
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- マンション売却を急いではだめ
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- マンションを売却に出す時期を見極める
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- マンション売却の相場を把握しておく
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- 一括査定を利用して複数業者を比較
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- 不動産業者をしっかりと見極める
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- 媒介契約に注意する
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- 広告状況を把握する
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- 買い手候補を複数見つける
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- 決済と時期私までに期間に注意
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- 瑕疵担保責任に注意する
マンション売却を急いではダメ
マンションを売却に出してから実際に契約ができるまでには一般的に約3カ月かかると言われております。
その為、早期売却を目的としている人にとっては向いておりません。
早期売却をしたいがために購入希望者の大幅な値引き交渉を受けてしまい相場よりもはるかに安い価格で売却しなければならないこともあります。
マンションを相場の価格で売却したいなら焦らず、相場で購入してくれる買主が現れるの待ちましょう。
どうしても早期売却を目指すのなら買取をお勧めします。
マンションを売却に出す時期を見極める
不動産の繁忙期は1月~3月と8月~9月の間です。
1月~3月は入学や卒業、転勤など8月~9月は主に転勤の時期になりますので、この時期に引っ越しを検討される人が多くなります。
その為、この時期にマンションを売りに出せば、相場の価格でしかも早期に売却できる可能性が高くなります。
マンション売却の相場を把握しておく
マンションの価格には相場がありますので、闇雲に販売価格を設定して売りに出しても売れません。
類似物件や同じマンション内の別の部屋の販売価格や、過去の取引事例を参考に販売価格を設定する必要があります。
それには相場を知る必要がありますので、インターネットの物件検索サイトなどを活用して、自分の物件がいくらぐらいで売却可能か把握しておきましょう。
近隣の類似物件の相場がわかるサイトに「レインズインフォメーション」というものがあります。
これにはマンションや戸建ての過去一年間の売買価格や㎡単価、間取り、築年数などの情報を得る事ができます。
これを使いご自身の不動産の相場を把握しておきましょう。
一括査定を利用して複数業者を比較
インターネットサイトの不動産一括査定サイトを利用して複数の不動産会社に査定額を出してもらいましょう
不動産一括査定サイトは一度の情報入力で複数社の不動産の一括査定を依頼できるサービスで、早ければ朝出したメールが午後には査定額を掲示してくれる不動産会社もあります。
複数社の査定額を見て、実際に訪問査定をしてもらう不動産会社を選びましょう。
もちろん依頼した不動産会社全部に依頼をしてもいいし、何社かに絞って査定してもらってもいいでしょう。
訪問査定の際は物件を詳しく見てもらい、営業担当としっかり相談したうえで物件を預ける会社を選びましょう。
不動産一括査定サイトはインターネット上に複数ありますので、1つの査定サイトだけではなく2つ以上の査定サイトを組み合わせて使う事でより良い不動産会社を見つけることができます。
不動産業者をしっかり見極める
不動産業者は売主から不動産を預かって、それを第三者に売却して初めて仲介手数料が受け取れます。
その為、売主の不動産を預かりたいがためにわざと高い査定額を提示して、物件を預かろうとする業者もいます。
査定額はあくまでも売れそうな金額であって、売れる金額ではありません。
相場からかけ離れた査定額を提示してくる業者には、査定額の根拠を示してもらい納得した上で媒介契約を結びましょう。
査定額≠売却額です。
マンションをより早く高く売るためには仲介会社選びからしっかりと見極める必要があります。
媒介契約に注意する
媒介契約とは不動産会社に自分の不動産の販売活動を行ってもらう契約の事です。
媒介契約には以下の3つの契約があります。
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
- 一般媒介契約
一般媒介契約の特徴は、複数の不動産会社に依頼をしても構わないという事です。
また、売主自身が購入希望者を見つけてくることも可能で、自ら契約することもできます。
また、不動産会社に対する義務が一番弱い契約で、売主への報告義務も「レインズ」に登録の義務もありません。
「レインズ」とは、不動産会社だけが閲覧できる不動産流通サイトで、これに登録しておくことで他社からの問い合わせが入り、買主を見つけやすくなります。
- 専任媒介契約
専任媒介契約は複数の不動産会社との契約は認められていません。
ですが、一般媒介契約同様、自ら購入希望者を見つけることは可能で、契約もできます。
専任媒介契約には、「レインズ」への登録義務が発生します。
登録は媒介契約を結んだ日から1週間以内に登録する義務が不動産会社に発生し、これに違反すると罰則があります。
また、媒介契約を結んだ後は2週間に1回以上の販売活動報告をする義務が発生し、これに違反するとこれも罰則があります。
- 専属専任媒介契約
専属専任媒介契約は複数社の不動産会社との契約はできず、自ら購入希望者を見つけてくることもできません。
「レインズ」への登録があり、媒介契約を結んだ日から5日以内に登録をしなければなりません。
また、売主への販売活動報告も1週間に1度以上しなければなりません。
3種類の媒介契約を比較
複数社との契約 | 自己発見取引 | レインズに
登録義務 |
報告義務 | 契約期間 | |
一般媒介契約 | 〇 | 〇 | 任意 | 任意 | 特になし |
専任媒介契約 | × | 〇 | 7営業日以内 | 2週間に
1回 |
3カ月以内 |
専属専任媒介契約 | × | × | 5営業日以内 | 1週間に
1回 |
3カ月以内 |
広告状況を把握する
媒介契約を結んだら実際に自分の不動産がどのように売られているのかチェックしましょう。
広告にはインターネットの不動産検索サイトへの登録や、ポスティングチラシ、店頭チラシ、新聞の折り込みなど様々な公告方法があります。
自分の不動産がこうした媒体でどのような宣伝活動がされているのかを把握しておきましょう。
買い手候補を複数見つける
買主となってくれそうな候補者を複数人見つけましょう。
その為には、購入希望者の希望はできるだけ聞いてあげると良いでしょう。
例えば200万円の値引きをしてほしいや、リフォームをしてほしい、引き渡し時期を延ばしてほしいなど、購入希望者にはそれぞれ希望がありますので、無理のない範囲で聞いてあげるようにしましょう。
そうすることで購入希望者を複数人見つけることができ、不動産の早期売却にもつながります。
決済と引き渡し時期までの間に注意
不動産の取引には時間がかかりますので、実際に決済が終わった後も引き渡し時期がまだ先という事もあります。
もしその間に天災などがあり、建物が滅失してしまった場合など、責任がどちらにあるかでトラブルになることも少なくありません。
その為、契約時には決済から引き渡し時までの責任の所在を明確にしておく必要があります。
瑕疵担保責任に注意する
瑕疵担保責任とは不動産が売却され引き渡しも終わった後に、欠陥が見つかった場合、売主負担で修理しなければなりません。
ですが、売主も知らなかった隠れた瑕疵についてまで責任を取るのは、売主にとって酷です。
その為、隠れた瑕疵や引き渡しから何カ月以上経った場合の、瑕疵担保責任を契約書で明確にしておく必要があります。
マンション売却10の注意点を厳選!まとめ
マンションの売却には時間がかかるものです。
焦らずじっくりと腰を据えて販売活動を行いましょう。
また、媒介契約の期間は一般的に3カ月と言われておりますので、3カ月経っても売却できない場合は預ける不動産会社を変更を考えてみるのも良いでしょう。