FXトレーダーの中には「FXで全然勝てない……」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
また大事な局面に限って売買判断ができず、早すぎる利食いをしたり、損切りできずに塩漬けをした経験は誰にでもあるでしょう。
このようにトレードに苦戦している方に、オススメの取引方法の1つに「シストレ」があります。
シストレでは、システムがあなたの代わりにトレードしてくれます。
しかもFX会社が提供するシストレの中には、AIの機械学習を利用するサービスもあるのです。
そこでこの記事では、「FXで儲からない」と悩んでいる人に向けて、シストレのメリット・デメリットやシストレの種類、そしてオススメのシストレについて解説します。
ひろぴー
2010年からFX取引をはじめ、2013年、アベノミクスの恩恵もあり、FX取引で資産を急激に増加、この年からFX最大ポータルサイトのZAIFXでの企画出演をはじめ、インタビューを受けるようになる。
2014年には、ZAIFXとYahooファイナンスのコラボレーション企画で、タレントのボビー・オロゴンさんや福田萌さんとのトレードバトルが話題となり、2016年から2019年まで、ラジオ日経のFX番組トレードパーティーでラジオパーソナリティーを務める。
現在は週5本のFXや仮想通貨ポータルサイトのコラム執筆、講演、ラジオのレギュラー番組を持ちつつ、自己資金の資産運用も実施している。
シストレとは?
シストレ(システムトレード)とは、「指定のルールに則って自動的に売買する取引方法」です。
シストレの特徴は以下の3つになります。
①トレードをシステムに一任できる
シストレを利用すれば、自分でトレードする必要がありません。
シストレでは事前にトレードのルールを決めておきます。
例えば「10pips動いたら買い」や「保有できるポジション数は30まで」といったルールです。
シストレは、このような指定のルールに従ってトレードしてくれます。
②シストレに使用するプログラムは自分で選べる
シストレのプログラムはFX会社で配布されています。
またインターネット上で、市販のプログラムの購入も可能です。
自動で売買してくれるのは便利ですが、最低限プログラム利用前には過去のトレードの勝率や通貨ペア数、Lot数などを確認しておきましょう。
③シストレのオンオフを切り替えられる
トレーダーは相場の様子を見て、シストレの起動・停止ができます。
シストレのメリット
シストレのメリットは次の通りです。
メリット①裁量取引のスキルや強いメンタルがなくてもOK
裁量取引とは、人の考により判断して売買する取引方法です。
シストレでは、システムが自動的にトレードしてくれるので、トレーダー自身に裁量取引のスキルはいりません。
また裁量取引では、利確・損切り等の局面でメンタルが負け、”チキン利食い”や”塩漬け”になりがちです。
しかしシストレでは、まさに”鉄の心”で躊躇なく売買してくれるので、メンタルに自信がない人にもオススメです。
メリット②忙しいトレーダーでも24時間トレードに参加できる
トレーダーの中には、平日の昼間は仕事で忙しい方もいるでしょう。
忙しくてトレードする時間を取れない人でも、シストレなら24時間トレードしてくれるのです。
シストレのデメリット
シストレのデメリットも見てみましょう。
デメリット①相場の急変に弱い
経済指標時のように為替変動が予測できる場合、リスク回避のためにトレードを控える人は多いでしょう。
しかしシストレはプログラム通りにトレードするので、トレードを控えるような行動をとれません。
またシストレの中には、トレンドの方向とは逆向きのポジションを取り続けるプログラムがあります。
シストレを放置した結果、気づいたら証拠金維持率がロスカット直前になるケースもあるので、トレーダーは様子を見てシストレのオンオフを使い分ける必要があります。
デメリット②使い方が難しいシストレもある
シストレの中には、設定方法が難しい種類もあります。
例えばFXの取引ツールであるMT4の場合、EAと呼ばれるプログラムを設定しなければなりません。
EAの設定方法がやや煩雑であるため、慣れない方にとってはハードルが高めです。
シストレの種類
シストレの種類は、大きく分けて下記の通りです。
カスタマイズ度 | 難易度 | |
---|---|---|
プログラミング系 | 高い | 難しい |
ロジック選択系 | 低い | 易しい |
サイクル注文系 | 普通 | 普通 |
プログラミング系シストレ
出典:www.metatrader4.com
プログラミング系とは、取引ツールにプログラムを設定するタイプのシストレです。MT4で使用するEAが代表的でしょう。
トレードの値幅やポジション数、利益確定のタイミングなど自由に設定できますが、利用できる取引所や通貨ペアが制限されているケースもあります。
注意すべきは、パソコンを閉じるとシストレが停止してしまう点です。
そのためプログラミング系のシストレを利用する方は、レンタルサーバーの利用をオススメします。
ロジック系シストレ
出典:インヴァスト証券
ロジック選択系とは、FX会社が提供するプログラムを選択するタイプのシストレです。
既に用意されているプログラムを選べばすぐに利用できます。
FX会社のプラットフォームを利用するので、パソコンを切ってもシストレは止まりません。
ただし、自分で設定を変更できるシストレが少ない点にご注意ください。
サイクル注文系シストレ
出典:www.m2j.co.jp
サイクル注文系とは、値幅や利益確定のタイミングをあらかじめ決めておき、一定のレンジ相場の範囲内で小さな利益を生み続けるタイプのシストレです。
自分でルールを決めなくてはならないため、FXに慣れ始めた方が対象となるでしょう。
FX会社のプラットフォームで利用できますが、MT4でもサイクル注文系のEAがあります。
このように各シストレの特徴を比較すると、ロジック選択型が初心者向けであると言えるでしょう。
シストレを提供しているFX会社
次にシストレを提供しているFX会社を紹介します。
①インヴァスト証券
インヴァスト証券では、ロジック選択系の「シストレ24」を利用できます。
ユーザーは収益率や最大リスク、そして資金額から自分に向いているプログラムを選択できるのです。
②みんなのシストレ
トレイダーズ証券が提供する「みんなのシストレ」では、ロジック選択系とリピート注文系のシストレを利用できます。
プログラムはランキング形式で探せるため、人気度・勝率・収益率などで絞り込めるでしょう。
③マネースクエア
サイクル注文系の「トラリピ」が提供されています。
トラリピは一定のレンジで買い注文・売り注文を自動で仕掛けていく手法であるため、トレーダー自身が相場の上がり下がりを予想する必要はありません。
ただし自分でレンジの範囲内を決めなくてはならない点にご注意ください。
FX初心者なら完全自動シストレ”マイメイト”がオススメ
FX初心者にオススメのシストレは、インヴァスト証券が提供している「マイメイト」です。
マイメイトはロジック選択系に分類されるでしょう。
他のロジック選択系のシストレとの違いは、AIを利用している点です。
トレーダーは始めに、マイメイトのサイトで4つの質問に答えます。
回答後、AIが誕生してトレーダーの代わりにトレードしてくれるのです。
AIはトレード結果から学習し、トレード成績を上げるように努めます。
そしてトレーダーはAIのトレードを評価し、AIはトレーダーから良い評価をもらえるように学習していくのです。
このようにAIによる自動売買だけではなく、トレーダーがAIを教育することで、自分好みのシストレをすることもできるでしょう。