このような悩みを抱えていませんか。
消費者金融からお金を借りたいと思っている方の一番の悩みは、「お金を実際に借りたら、どれだけの金利を支払わなければいけないのか」。
消費者金融をはじめとして、金利は非常に複雑で理解しがたく、計算するのも億劫でしょう。
そんな方のために消費者金融の金利や計算方法をわかりやすく解説しています!
金利の仕組みがわかれば、安心してお金を借りることができるでしょう。
消費者金融でお金を借り入れようと検討している方はぜひ参考にしてください。
- 消費者金融の金利は銀行に比べると高めに設定されている
- 消費者金融=怖いというイメージが連想されやすいが、決してそうではない
- 消費者金融の金利は法律の元、厳格に設定されている
- 金利やサービス内容を元におすすめの消費者金融を紹介
目次
そもそも消費者金融とは?基礎からおさらい!
消費者金融ときくと怖いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、消費者金融はそのような取り立てや貸付は行いません。
では、消費者金融とは一体どういったものなのでしょうか。
安心してお金を借りるためにも、消費者金融の理解を深めて、お金を借りることを検討しましょう。
消費者金融とは
消費者金融は銀行と同じく、法律を遵守したうえで個人を相手にお金を貸し出す金融機関のひとつです。
一度にまとまったお金を借りた場合、一括で返すこともできますし、金利が発生しますが分割で返すこともできます。
消費者金融の特徴を見てみましょう。
- 融資までのスピード…銀行と比べてスピーディーに借り入れができ、最短で即日の借入が可能。
- 限度額について…個人の収入に基づき限度額が定められる。限度額の範囲内であれば、何度でも借入可能。
- 利便性…ネットやアプリを使えば、全国どこでも365日借入を行える。
銀行の場合、早くとも借入までに数日~数週間と時間がかかってしまいます。
消費者金融は一時的にお金をすぐに借入れたい場合や、少額でお金を借入を行うシーンで使われることが多いのです。
一昔前までは大手消費者金融の一つが悪質なパワハラで問題になり、世間からのイメージは良くない面もあります。
それはイメージが闇金の実態と混同してしまっている場合が多く、現在の消費者金融はいたってクリーンな状態です。
闇金と消費者金融は違うの?
よく闇金と消費者金融を一緒にして考えてしまっている方が多いですが、実際は大きく異なります。
消費者金融は法律にのっとり、以下のようなルールが決められています。
消費者金融は「貸金業務取扱主任者」と呼ばれる国家資格をもつ者を、最低でも1人は置かなければ貸金業を行えません。さらに、金融庁に貸金業者として登録をする必要があります。
また、消費者金融は法律により金利の上限は20%までと決まっています。総量規制により、貸し出しができるのも年収の3分の1までと定められています。
このように消費者金融はれっきとした金融機関です。
法律の範囲内で金利を定め、支払いの遅延に対する無理な取り立ても行いません。
違法な金利や執拗な取り立てはどれも禁止されており、もしも破ろうものなら貸金業者としての資格を即座にはく奪されます。
資格はく奪というリスクを負ってまで、個人に対して法外な金利や乱暴な取り立てを行うメリットはないでしょう。
一方で、闇金は法律なども関係ありません。
法律が関係ないため、金利が自由に設定でき、執拗な取り立ても行われます。
また、闇金は誰にでもお金を貸し出せます。「ブラックOK」「多重債務者OK」などお金に困っている人に甘い言葉で近寄り、法外な金利で貸し付けを行い、貸付金額以上のお金を平気で請求してくるので注意しましょう。
このように消費者金融と闇金で大きな違いがあるのです。
ファイナンシャルプランナー 宮野茉莉子
銀行と消費者金融の違いは?
銀行と消費者金融の違いは、総量規制と貸付までのスピード感です。
総量規制とは、「貸付を行う人の年収の3分の1以上の金額を貸し付けてはならない」という法律。
消費者金融は、総量規制を必ず守る必要があります。
一方で銀行は総量規制の対象外ですので、年収の3分の1以上の金額を貸し付けることができます。
たとえば年収が300万円の人が消費者金融でお金を借りる際には、上限が100万円までになります。上限額は消費者金融ごとに100万円と設定されるわけではなく、「他社のも含めた借入総額が100万円です。
消費者金融であるA社から60万円を借りた場合、B社から借りられるお金は最大で40万円まで。銀行の場合は総量規制の対象外ですので、年収300万円の人に100万円以上の金額を貸付ても問題ありません。
ただし、現在は銀行でも貸し出しは年収の3分の1までなどの自主ルールを設けているところもあります。
両者の貸付までのスピードも確認しましょう。
- 銀行…貸付までの期間は早くても2~3日、一般的には1週間以上。
- 消費者金融…ほとんどが即日貸付が可能で、申請から数時間でお金を借りられる。
消費者金融で借り入れができるのは年収の3分の1までですが、最短即日で借り入れが可能です。
クレジットカードのキャッシングとの違い
クレジットカードに付随しているキャッシング機能と消費者金融の大きな違いは3つあります。
一点ずつ確認していきましょう。
- 総量規制以上の金額が借りられるかどうか
- 上限額まですぐにお金を借りられるかどうか
- 返済が一括かどうか
総量規制以上の金額を借りることができる
消費者金融の場合、年収の3分の1以上の金額を貸し付けることができない総量規制を遵守して貸付を行います。
一方でクレジットカードのキャッシングは、カードの発行や上限額引き上げの申請時のみ審査を行います。
借りる度に年収や今までの貸付金額の総額を審査しないので、キャッシングの借入総額が年収の3分の1以上を超えたとしても、制限がかかるわけではありません。
たとえば年収300万円の人が、30万円のキャッシング枠をもつクレジットカードを5枚持っていた場合。
すべてのクレジットカードでキャッシング上限まで借りると、総額150万円が問題なく借りられます。
クレジットカードのキャッシングは上限額まで自由にお金を借りることができる
既に消費者金融で総量規制の上限まで借りている場合でも、クレジットカードのキャッシングは利用できます。
借入の際に審査が発生しないため、総量規制の範疇を超えているかどうか判断する金融機関や企業がいないからです。
しかし総量規制は、「年収を考慮して借入を安全に行える金額を法律で定めた制度」です。
抜け道のようにキャッシングを利用することはしないようにしましょう。
返済は基本的に一括
クレジットカードのキャッシングでお金を借りた際、基本的には一括で返すことになります。
消費者金融のように返済ペースを柔軟に決めることはできません。
分割で返していくことも可能ですが、大抵の場合が法律で定められてる上限いっぱいの金利が設定されています。
想像以上の金額を支払うことは覚悟しなければいけません。
消費者金融の金利の仕組み
消費者金融の金利は自由に決められているわけではなく、様々な法律により厳正に決められています。
借入を行う金額で金利は変動し、変動率は明確に定められています。
一般的に利用金額が高額になればなるほど、金利は下がっていく傾向にあります。
実際にどのように金利が定められているのか、確認していきましょう。
ファイナンシャルプランナー 宮野茉莉子
金利の上限は法律で決まっている
消費者金融が自由に貸付金利を決められるわけではなく、法律で金利の上限が細かく決められています。
消費者金融の借入上限金利は「年15~20%」。利息制限法と出資法で厳しく定められており、もし法律を無視した金利で貸付を行った場合は、行政処分や刑事罰対象となります。
借入上限金利は、利用限度額で変わります。
どれだけ借入を行うか明確に決まっていれば、上限金利を算出することが可能です。
適用金利は利用限度額で変わる
適用金利は、借入金額の限度額で変動します。
利用限度額は総量規制のもと、借入を行う人の年収の3分の1までとされているのです。
利用限度額による適用金利は以下の表の通りです。
適用金利 | 利用限度額 |
---|---|
20% | 10万円以下 |
18% | 10~100万円以下 |
15% | 100万円以上 |
利用限度額が上がると、金利は下がる
利用限度額が上がれば上がるほど、適用金利は下がります。
金利が下がれば、それだけ払わなければならない金額も下がるのです。
ただし、利用限度額は借入を行う人が自由には決められません。
年収に左右される点に注意しましょう。
消費者金融の金利の相場は?人気消費者金融で一気に比較!
貸付金利の上限はわかりましたが、消費者金融それぞれが貸付金利を定めています。
消費者金融の金利の相場観を掴んでおくことは大事でしょう。
消費者金融の中でも、CMなどの広告を大きく打っている大手消費者金融の相場をそれぞれチェックしましょう。
消費者金融 | 金利 |
---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% |
アコム | 3.0%~18.0% |
アイフル | 3.0%~18.0% |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
レイクALSA | 4.5%~18.0% |
ほとんどの消費者金融が「最低金利が3~4%程度、最高金利が17~18%」です。
金利を見る際は最低金利ではなく、最高金利をチェックすることが肝心。
最低金利は貸付金額や審査が厳しく、簡単に受けることはできません。
ほとんどの場合、最大金利で貸付が行われます。
最大金利が低く設定している消費者金融は、当然ながら安く借入を行うことができます。
金利でみたおすすめの消費者金融ランキングTop.3
借入を行う上で、最も重要となる金利。
金利に着目した上でおすすめの消費者金融をランキング形式で3つご紹介します。
金利以外にも、借入をする人にとって嬉しいサービスや、返済が楽になる制度を実施している消費者金融のみ紹介しています。
消費者金融選びで困っている方はぜひ参考にしてください。
第1位:プロミス
プロミスは、2020年2021年と2年連続でオリコン顧客満足度ランキングノンバンクカードローン第1位を獲得!
金利も4.5%~17.8%と平均的な相場ですので、利用先としては十分といえます。
最短15秒で借入可能かどうかの事前審査が行えますので、時間のないサラリーマンの方でも安心して事前確認できるでしょう。 ※事前審査結果ご確認後、本審査が必要となります。※新規契約のご融資額上限は、本審査により決定となります。
さらに24時間土日に関わらず即日振込可能なので、急な入用でもすぐに現金を調達できます。
ファイナンシャルプランナー 宮野茉莉子
2位:アコム
出典:https://www.acom.co.jp/
アコムを初めて利用する方は、30日間であれば金利がかからずに借りられる「30日間金利0円サービス」を利用できます。
1か月以内に返すことができれば余分な金額が発生しないので、初めて消費者金融を利用する方におすすめ。
金利は3.0%~18.0%と平均的な金利で借りることができます。
最短30分で審査可能で、即日振込できるスピード感は消費者金融ならでは。
急な申込みでも、9:00~21:00の間であれば無人契約機で契約可能なので、仕事帰りでも安心して利用できます。
ファイナンシャルプランナー 宮野茉莉子
申し込み条件 | 20歳以上69歳以下で安定収入がある人 |
---|---|
資金使途 | 自由 |
融資限度額 | 800万円 |
借入利率 | 実質年率3.0%~18.0% |
遅延利率 | 実質年率20.0% |
第3位:アイフル
出典:https://www.aiful.co.jp/
アイフルもプロミスやアコム同様、即日融資可能で最短30分程度の審査で終了です。
金利は3.0%~18.0%なので相場通りの金利といえます。
アイフルのアプリをスマホにインストールすれば、セブン銀行ATMで取引が可能。
2020年3月末時点でセブン銀行ATMは25,000台以上と、全国どこでも見つけることができるほどの設置台数です。
どこにいてもすぐに取引できるのは安心材料のひとつでしょう。
申し込み条件 | 満20歳以上69歳までの定期的な収入と返済能力がある人 |
---|---|
資金使途 | 自由 |
融資限度額 | 800万円 |
借入利率 | 実質年率3.0%~18.0% |
遅延利率 | 実質年率20.0% |
消費者金融の金利の計算方法
という人は多いですよね。
ここからは計算が苦手な方でも、簡単に利子の算出ができるように解説していきます。
これだけ見てもイメージしにくいですが、例を用いながら見ていきましょう。
まず、消費者金融から「金利15%で1か月借入れた場合」の利息計算は以下の通りです。
借入残高 | 利息 |
---|---|
50万円 | 50万円×15%÷365×30日=6,164円 |
30万円 | 30万円×15%÷365×30日=3,698円 |
10万円 | 50万円×15%÷365×30日=1,232円 |
5万円 | 50万円×15%÷365×30日=616円 |
借入残高が少なくなればなるほど、利息が少なくなっていることがわかります。
元金出る借入残高を少しでも抑えることで、発生する利息を少額に抑えることが可能なのです。
利息が違う場合は?
それでは利息が違った場合、どうなるのでしょうか。
それぞれ「金利18%と15%の消費者金融で30日間借入れた場合」を比較してみましょう。
借入残高 | 金利15%の消費者金融 | 金利18%の消費者金融 |
---|---|---|
50万円 | 50万円×15%÷365×30日=6,164円 | 50万円×18%÷365×30日=7,397円 |
30万円 | 30万円×15%÷365×30日=3,698円 | 30万円×18%÷365×30日=4,438円 |
10万円 | 50万円×15%÷365×30日=1,232円 | 50万円×18%÷365×30日=1,500円 |
5万円 | 50万円×15%÷365×30日=616円 | 50万円×18%÷365×30日=750円 |
当然ですが金利による差が発生し、50万円を1か月借入れた場合、1,000円もの差が生じています。
いかに金利を抑えて借入を行うかが大事でしょう。
借入日数が違う場合は?
最後に、借り入れ日数が異なるとどうなるのでしょうか。
消費者金融から「金利15%で10万円を1か月~1年借入れた場合」のそれぞれの利息計算は以下の通りです。
借入日数 | 利息 |
---|---|
1か月 | 10万円×15%÷365×30日=1,232円 |
3か月 | 10万円×15%÷365×30日=3,698円 |
6か月 | 10万円×15%÷365×30日=7,397円 |
12か月 | 10万円×15%÷365×30日=14,794円 |
借入日数が長くなったとしても、利息が高くなるわけではありません。
あくまで日割り計算であるため、元金が下がらなければ利息も下がることはないのです。
逆に言えば、元金を減らさなければ利息は一定のままで下がっていくことはありません。
少しでも多く元金を下げて利息を減らし、返済計画を楽にしていくことが肝心です。
消費者金融で金利を下げる方法
消費者金融で金利を下げてお金を借りるには、一体どのような方法があるのでしょうか。
様々な工夫をすることで、普通にお金を借りるよりも低い金利でお金を借入できるようになります。
金利を下げる方法を確認し、賢く借入を行えるようにしましょう。
期間限定の無利息サービスを活用する
借入の際、30日間は無利息で貸付を行う無利息サービスを実施している消費者金融は非常に多いです。
無利息サービスを活用することで金利なしで借入もおこなえます。
返済期間は1か月と短くなってしまうものの、利子が発生しないので借りた金額を同じ金額を返すだけでよく、非常に魅力的です。
無利息サービスを活用できる返済計画がたてられるのであれば、ぜひ活用しましょう。
利用限度額を上げる
利用限度額が低い場合、消費者金融としても儲けを出す必要性がありますので、金利を高く設定せざるを得ません。
利用限度額が上がればそれだけ発生する利子も高額となるので、金利を下げても消費者金融側は問題ないのです。
利用限度額を上げたとしても、限度額いっぱいまで借りる必要性はありません。
実際に必要な借入金額が10万円であったとしても、審査の際は50万円、100万円と申請する金額を高く申し出ることで金利を下げることが可能です。
会社からの提案を受ける
「金利を下げたいが、利用限度額を引き上げることも無利息サービスを活用することもできない…」とお悩みの方は、一度消費者金融に相談してみましょう。
上記の方法以外で金利を下げる方法を提案してもらえる可能性があります。
消費者金融も借入を行ってもらえるのであれば、金利が下がったとしても方法を提案してできるだけ貸付を行いたいのです。
大幅に金利を下げることは難しくなりますが、少しでも金利を下げされるチャンスがあるのであれば積極的に消費者金融からの提案を受けるようにしましょう。
借り入れ後に消費者金融の金利を下げる方法
消費者金融の金利は借り入れ後に下げる方法もあります。
次の2つのポイントを事前に頭に入れておくといいでしょう。
利用限度額の増額申請をする
はじめの借入時は利用限度額が低かった場合でも、利用中に増額申請を行うことができます。
たとえば次の条件を満たす場合、増額が認められることもあります。
- 収入が増えている
- 返済の延滞がない
- 半年以上の利用実績を積んでいる
逆に延滞があったり、収入が下がると増額申請は認められにくくなります。
尚、増額申請では審査が必要となります。
消費者金融と直接交渉をする
借り入れ後でも、消費者金融に金利を下げてもらうよう話をすることができます。
先ほどの増額申請や、おまとめローンを利用したいといったタイミングで、金利を下げてくれないか交渉することも可能です。
ただしこちらも返済実績が積まれていることが重要です。
こういった可能性も考えて、日頃から延滞はしないように気を付けましょう。
消費者金融の金利まとめ
消費者金融が貸付をおこなう際の金利は法律によって厳しく定められており、規定以上の金利をかけると法で罰せられてしまいます。利用限度額に対する金利は以下のように定められています。
適用金利 | 利用限度額 |
---|---|
20% | 10万円以下 |
18% | 10~100万円以下 |
15% | 100万円以上 |
消費者金融の金利の相場は3%~18%ですので、消費者金融から借入を行う際の参考にしましょう。
大手消費者金融であるプロミスやアコムは相場内での金利で借りることができ、おすすめです。
消費者金融の金利は利用限度額と密接に関係しています。
実際に必要な借入金額よりも高く利用限度額を設定することで金利を下げて賢く借入を行うこともできるのです。
可能であるならば、利用限度額は高く設定し、できるだけ金利を低く抑えて賢く借入を行いましょう。
- 消費者金融の金利は最大20%を上限に決められている
- 仮に法外な金利を設定したり、強引な取り立てを行うと消費者金融は重く罰せられる
- 借入から1か月以内に返済を行うと無利子で借りられる消費者金融がある
- 銀行よりも利子は高いものの、即日お金を借りることができるのが消費者金融の強み

宮野茉莉子
1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士、証券外務員一種、中学高校社会科教員免許