上記のような疑問にお答えしていきます。
カードローンの借り換え先を選ぶのは、慎重になるものですよね。
やり方によっては返済額が上がる可能性もあるため、注意が必要です。
そこで今回は、カードローンの借り換えの疑問や選び方、おすすめ、注意点などを徹底的に解説します。
この記事を読みこめば、カードローンの借り換えについてバッチリ理解することができます。
- カードローンは契約した限度額内で、何度でも借り入れができるサービス
- 金融機関の種類は、大きく「銀行」と「消費者金融」に分かれる
- 金利優先なら銀行、即日調達可能なのは消費者金融
- 消費者金融ならアイフル、銀行なら楽天銀行が特におすすめ
- アイフルは、最大30日利息無料のキャンペーンを実施している


目次
そもそもカードローンとはなにか?
まず、借り換えの検討にあたって、カードローンの特徴を理解しましょう。
カードローンの特徴
使用するカードは金融機関の預金口座のカードや、カードローン専用に発行されるカードなど。
限度額は、数百万円程度。
契約時に定められた限度額内であれば、基本的に何度でも利用できます。
カードローンの返済方法は、ほとんどの場合が毎月一定額を返済していく「約定返済」です。
考慮すべき点は大きくわけて以下の4つ。
- リボルビング方式か、分割払いか
リボルビング方式は、残高合計額に応じて、毎月の返済額が決まる方式です。新たな借り入れを行っても、基本的に返済方式は変わりません。一方、分割払いは借り入れのたびにその借り入れ分に対する毎月の返済額と返済期間が決まります。 - 借入時残高か、残高スライドか
最終借り入れ時点の合計残高で返済額を決定するか、毎月の残高に応じて返済額をスライドするかの違いです。 - 定額方式か、定率方式か
毎月の返済において、元金または元利を定額として返済するか、毎月の残高に応じて、あらかじめ定められた率に基づいて返済額が計算されるかの違いです。 - 元金方式か、元利方式か
返済額のうち、元金の返済額を決めて、それに計算された金利を加えた額を返済する方式です。一方、元利方式は元金と利息の合計額の返済額を決めるものです。
これらの返済方法は金融機関によって違ったり、選べたりすることもあります。
契約前に確認する必要があるでしょう。
と思われるかもしれませんが、人によってどれが適しているかは違います。
4つの返済方法の特徴を後ほど詳しく説明しますので、ご安心ください。
また、上記の約定返済に加えて「臨時返済」があります。
約定返済とは別の任意のタイミングで、金額を指定して返済する方法です。金融期間によって、「随時返済」や「繰り上げ返済」など、さまざまな呼び名があります。
一般的に、返済に時間がかかればかかるほど、合計利息が多くなります。
臨時返済で元金を減らすことができれば、総返済額を一気に圧縮することができます。
キャッシングとの違い
キャッシングとは、一般的にクレジットカードについているキャッシング機能を使って、ATMやCDからお金を借りることを指します。
キャッシングの限度額は数万円~数十万円とカードローンと比較して少額なケースが多く、金利はやや高めです。カードローンの借り換えの場合、キャッシングではあまりメリットがありません。
キャッシングは新規の借り入れを検討しており、すでにキャッシング機能がついているクレジットカードを保有している人に向いていると言えます。
カードローンの借り換えとは?おまとめとの違いを確認
次は、カードローンの借り換えがどのようなものなのか確認していきましょう。
そもそもカードローンの借り換えとは
今まではA社から借りていたものが、B社に移る形になるために、「借り換え」と呼んでいます。
よく間違われる「おまとめローン」との違い
たとえば、ご自身が5社からカードローンを借りている状況を想像してみてください。
5社それぞれの返済日、返済額、残高が違うと、いついくら返済するかを管理するだけでも大変です。
別々の借入を1社にまとめることで、これらの管理が簡単にできます。
これをおまとめローンと呼んでいて、カードローンの借り換えとはまた違ったものになります。


カードローンを提供している金融機関の種類・種別
それでは、カードローンを提供している金融機関と、その特徴を見ていきましょう。
メガバンク
誰もが知っているということは、安心して相談しやすい金融機関ともいえるかもしれません。
メガバンクのメリットは主に次の通りです。
- 上限金利が他に比べて低い(14%前後)
- 既に口座を保有している場合、お持ちのキャッシュカードで利用が可能
- ATM設置台数が多く、借り換えや返済など利用しやすい
消費者金融と比べた場合、上限金利が低めな分、審査が厳しいというデメリットがあります。
代表的なメガバンクのカードローンの内容を比較してみましょう。
金融機関名 | カードローン名 | 適用金利 | 利用限度額 |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 1.800%~14.600% | 10万円~500万円 |
みずほ銀行 | みずほ銀行カードローン | 2.000%~14.000% | 10万円~800万円 |
三井住友銀行 | 三井住友銀行カードローン | 4.000%~14.500% | 10万円~800万円 |
三菱UFJ銀行の1.8%も、恐らく同様に500万円のみ適用されるものと思われます。
結論から言うと、メリット・デメリットの観点では大きな違いはありません。
ただ、「三井住友銀行とみずほ銀行の最大借入額は800万円」に対して、「三菱UFJ銀行は500万円」なので注意してください。
金利については、次の場合は優遇されることがあります。
また、もし地方銀行がある場合は、同様に最大14%台の金利でカードローンを提供しているケースも多いです。
地方銀行も借り換え検討の候補になるでしょう。
その他の銀行
金融機関名 | カードローン名 | 適用金利 | 利用限度額 |
---|---|---|---|
楽天銀行 | 楽天銀行スーパーローン | 1.900%~14.500% | 10万円~800万円 |
オリックス銀行 | オリックス銀行カードローン | 1.700%~17.800% | 10万円~800万円 |
auじぶん銀行 | auじぶん銀行カードローン | 2.100%~17.400% | 10万円~800万円 |
これらの銀行は、積極的に次のような期間限定のキャンペーンも行っています。
楽天銀行…入会すると楽天ポイントがもらえます。
オリックス銀行…がん保障特約プランがあります。
auじぶん銀行…auユーザーであれば金利の割引が受けられます。
借り換えの際はキャンペーン内容も確認しましょう。
今ですと、楽天銀行が2020年9月15日までの間、適用金利が半額となるキャンペーンを実施していたりします。
消費者金融
- 審査が柔軟
- 最短即日融資を行う大手消費者金融も多く、審査や融資がスピーディー
- 最寄りのATMで借り入れや返済を行える大手消費者金融が多い
- 初めての方向けに30日間無利息サービスを行っている
銀行に比べて金利が高めの分、消費者金融は審査が柔軟で、かつスピーディーです。
「今日中に融資を受けたい」という状況の場合は、真っ先に検討候補となるでしょう。
ここではよくCMでみかける金融機関や、銀行グループ系列の大手消費者金融を確認します。
金融機関名 | カードローン名 | 適用金利 | 利用限度額 |
---|---|---|---|
アイフル | アイフル キャッシングローン | 3.000%~18.000% | 1万円~800万円 |
新生フィナンシャル | レイクALSA | 4.500%~18.000% | 1万円~500万円 |
プロミス | プロミスのカードローン | 4.500%~17.800% | 1万円~500万円 |
SMBCモビット | モビットカードローン | 3.000%~18.000% | 1万円~800万円 |
アコム | アコムのカードローン | 3.000%~18.000% | 1万円~800万円 |
初めての方向けに行う、30日間の無利息期間も他の金融機関では見られないメリットでしょう。
借り換えにおすすめなカードローン5選
今回は「返済額が安く抑えられるかどうか」をもっとも重視して選出しました。
レイクALSA
出典:レイクALSA
レイクALSAは、新生銀行グループの新生ファイナンシャル株式会社が運営する大手の消費者金融です。
以前は「レイク」という名前でしたが、名前を「レイクALSA」に改めて再出発しています。
レイクALSAに借り換える場合の一番のメリットは、始めてカードローンを利用する方向けの無利息サービスです。
初めて利用する場合に限り、60日間の無利息期間があります。
もしくは、5万円まで180日間無利息になります。
一般的には、大手消費者金融の無利息期間は30日間です。
無利息期間が長ければ、それだけ総返済額が少なくなるため、カードローンの借り換えにおすすめです。
レイクALSAを利用したことがない方は、一度利用してみてはいかがでしょうか。
★レイクALSAの基本情報
申し込み資格 | ・20歳~70歳で安定した収入があること ・パート、アルバイトの方でも申し込みが可能 |
---|---|
使い道・用途 | 自由 ※ただし事業用途を除く |
審査期間 | 最短15秒 |
融資速度 | 最短1時間 |
借入利率 | 4.5%~18.0% |
遅延利率 | 20歳 |
融資限度額 | 500万円まで |
保証人 | 不要 |
担保 | 不要 |
アコム
出典:アコム
アコムは、アコム株式会社が運営する大手消費者金融です。
アコム株式会社は三菱ファイナンシャルグループの傘下企業のひとつです。
アコムにも初めて利用する方に限り、30日間の無利息期間があるので、初めて利用する場合はおすすめです。
そして、アコムでは現在、初めて利用すると最大12,000円がもらえるキャンペーン(2020年8月20日~9月30日)も行っています。
この機会にアコムを利用してみてはいかがでしょうか。
★アコムの基本情報
申し込み資格 | ・年齢20歳以上で安定した収入があること ・パート、アルバイトでも申し込みが可能 ・主婦や学生でも申し込みが可能 |
---|---|
使い道・用途 | 自由 ※ただし事業用途は除く |
審査期間 | 最短30分 |
融資速度 | 最短30分 |
借入利率 | 3.0%~18.0% |
遅延利率 | 20% |
融資限度額 | 800万円まで |
保証人 | 不要 |
担保 | 不要 |





楽天銀行スーパーローン
出典:楽天銀行
楽天銀行スーパーローンは、ネット銀行のひとつである楽天銀行が提供するカードローン商品です。
ネット銀行らしく、数ある銀行系のカードローンの中でも特に金利が低いのが特徴です。
借金の金額が多くなるほど、金利は低くなっていきます。
多額を借りている方は、楽天銀行スーパーローンがいいでしょう。
また、楽天銀行スーパーローンは銀行系のカードローンとしては珍しく、楽天銀行の口座開設をしなくてもカードローンを申し込めます。
面倒な手続きを避けたい人にもおすすめです。
さらに、楽天銀行はネット銀行らしくスマホだけで申し込み手続きを済ませることができます。
また、楽天のサービスなので、利用すると楽天スーパーポイントがさらにお得に貯まるようになります。
★楽天銀行スーパーローンの基本情報
申し込み資格 | ・20歳~62歳で安定した収入があること ・専業主婦でも申し込みが可能 ・パート、アルバイト、専業主婦の方は60歳以下でしか申し込めない ・楽天カード株式会社または SMBCファイナンスサービス株式会社の保証を受けることができる方 ※楽天銀行が認めた場合は不要 |
---|---|
使い道・用途 | 自由 ※ただし事業用途を除く |
審査期間 | 最短翌日 |
融資速度 | 最短2日 |
借入利率 | 1.9%~14.5% |
遅延利率 | 19.9% |
融資限度額 | 800万円まで |
保証人 | 不要 |
担保 | 不要 |
みずほ銀行カードローン
出典:みずほ銀行
みずほ銀行カードローンは大手銀行のひとつ、みずほ銀行が提供するカードローンです。
消費者金融系のカードローンよりも審査は厳しいですが、その分金利は安いので、借り換えにおすすめです。
特にみずほ銀行の口座を持っている場合、口座開設の手間が短縮されるスムーズに手続きできます。
★みずほ銀行カードローンの基本情報
申し込み資格 | ・20歳~66歳未満で安定した収入があること ・株式会社オリエントコーポレーションの保証を受けられる方 |
---|---|
使い道・用途 | 自由 ※ただし事業用途を除く |
審査期間 | 最短翌営業日 |
融資速度 | 最短翌営業日 |
借入利率 | 14.5%~1.5% |
遅延利率 | 19.9% |
融資限度額 | 800万円まで |
保証人 | 不要 |
担保 | 不要 |
横浜銀行カードローン
出典:横浜銀行
横浜銀行カードローンは名前の通り、横浜銀行が提供するカードローン商品です。
横浜銀行カードローンの特徴は、銀行系カードローンの中でも特に審査と融資が早い点です。
低金利で早くお金を借りたい人には、特におすすめです。
また、融資限度額が1,000万円と、ほかの銀行系カードローンよりも高くなっています。
ただ、横浜銀行は地銀であることもあり、神奈川県・東京都・群馬県の一部に住んでいる人しか利用できない点には注意が必要です。
★横浜銀行カードローンの基本情報
申し込み資格 | ・20歳~69歳以下で安定した収入があること ・パート、アルバイトでも申し込みが可能 ・保証会社の保証を受けられる方 ・神奈川県全域、東京都全域、 群馬県の前橋市高崎市と桐生市のいずれかにお住まいの方 |
---|---|
使い道・用途 | 自由 ※ただし事業用途を除く |
審査期間 | 最短翌日 |
融資速度 | 最短即日 |
借入利率 | 1.5%~14.6% |
遅延利率 | 18.0% |
融資限度額 | 1,000万円まで |
保証人 | 不要 |
担保 | 不要 |
カードローンの借り換え先を選ぶ3つのコツ
借り換え先を選ぶコツをみてみましょう。
それぞれのコツについて詳しくご説明します。
コツ①:上限金利が低い商品を選ぶ
お金を借りる時には金利が低いほうが良いのは言うまでもありませんが、下限金利を気にしても仕方ありません。
大切なのは、上限金利の低さです。
なぜなら、初めて利用するカードローンの場合、上限金利スレスレで融資が行われることが多いからです。
上限金利が低い商品なら、確実に金利を下げることができるため、返済総額が少なくなりやすいです。
コツ②:無利息期間が設定されている商品を選ぶ
大手の消費者金融では、初めての利用なら30日間程度、利息がかからない無利息期間が設定されています。
特に短期間のみ借りたい場合、金利が低いカードローンよりも、無利息期間が設定されているカードローンのほうが返済総額が少なくなります。
短期間だけ借りる場合には、無利息期間が設定されている商品を選ぶようにしましょう。
コツ③:借り換えに対応している商品を選ぶ
カードローンを借り換えたい場合には、必ず借り換えに対応している商品の中から選ぶようにしましょう。
ちなみに、ホームページなどを見て借り換えに対応しているかどうかわからない場合は、サポートセンターに電話をすると教えてもらえるでしょう。
カードローンの借り換えの2つのメリット
カードローンを借り換えるメリットは、実は人によって違ってきます。
自分がどういった目的で借り換えを検討しているか今一度確認したうえで、借り換えのメリットを見ていきましょう。
カードローンに借り換えるメリットは主に以下の2つです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
メリット①:利息を減らして合計返済額を減らすことができる
ですので、金利を減らせば、利息を減らすことができます。
利息が減ることで、返済総額を減らすことが期待できるでしょう。
ただし、カードローンを借り換えた際に返済方式や毎月の返済額を少なくすると、支払総額が増えてしまう可能性もありますのでご注意ください。
メリット②:月々の返済額を減らすことができる
毎月の返済、キャッシュフローが辛い方は、毎月の返済額に着目して借り換えるとよいでしょう。
カードローンの借り換えの2つのデメリット
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
デメリット①:審査を受ける必要がある
なぜなら、借り換える時には、新たなカードローンを申し込むからです。
当然、借り換え先のカードローン会社での審査に通過する必要があります。
特により金利が低いカードローンに乗り換えようとしている場合、審査に落ちる可能性もあります。
デメリット②:返済総額が増える場合がある
金利が低いカードローン会社に乗り換えた場合には、返済総額は減るのがふつうです。
しかし、月々の返済額を減らした場合は、返済に長期間かかります。
そのため、金利が低くても、結果的に借り換える前よりも返済総額が増える可能性があります。
また、返済方式が変わる場合にも、これまでより返済総額が増える可能性があるので注意しましょう。
カードローンの4つの返済方式
返済方式によっては、借り換えをしても返済総額が増えてしまうリスクがあります。
主な返済方式は以下の4つ。
定額か定率か、元金か元利かは図示したほうがわかりやすいと思いますので、これらの4パターンについて図解で見ていきましょう。
①元金定額
こちらは借入額に対して、毎月返済する元金の金額が定められて、利息を合わせて支払う返済方法です。
確実に元金を返済していくことができるため、結果的に総返済額を圧縮することが可能です。
一方で、序盤の返済金額が多くなるため、注意が必要です。
②元利定額
元利定額のメリットはなんといっても、毎月の元金と利息を合わせた返済額が一定になることで、キャッシュフローをコントロールしやすい点です。
注意点としては、元金定額と比較すると、序盤の返済において返済金額における元金の割合が少ないところでしょう。
結果的に総支払利息額が増えてしまう傾向にあります。
③元金定率
借り入れ残高に対して一定の率の元金と利息を返済するため、残高がある限り返済がずっと続きます。
厳密には、金融機関によって1回あたりの最低返済額1000円などと決まっていますので、いつかは終わります。
こちらの返済方式の場合は返済が長引くことで総支払利息額も多くなりがちですので、臨時返済を組み合わせることを大前提として返済計画を組みましょう。
④元利定率
元金の返済額を定率とするか、元金+利息の返済額を定率するかの違いくらいですので、注意事項も同様です。
これらの特徴を理解したうえで、どこの金融機関でカードローンの借り換えを行うか、検討しましょう。
審査の甘いカードローンはある?
結論から申し上げますと、審査の甘いカードローンというものはありません。
なぜなら、詳細は後述しますが法律に基づく総量規制などにより、消費者保護のためにも過剰な貸付は法的に禁止されているからです。
とはいえ、法律の範囲内ではありながらも、各銀行・消費者金融によって審査の違いはあります。
1社が審査NGだからといって、あきらめる必要はありません。
めげずに色んな会社に融資を申し込むのも手です。
中には審査が甘いとうたう金融機関もありますが、注意が必要です。
魅力的に見えるかもしれませんが、ご自身の身を守るべく、そういった事業者とはコンタクトを取らないようにしましょう。
カードローンの借り換え審査を通過する3つのテクニック
審査の甘いカードローンはないと述べましたが、どの金融機関でも使える、カードローンの審査を通過しやすくする、少しでも落ちにくくするテクニックはあります。
主なテクニックは以下の3つです。
それぞれ見ていきましょう。
テクニック①:借り換えを考慮しているカードローンを選ぶ
広告などで、「カードローンの借り換えをしませんか」とうたっている金融機関は、既に他社で借り入れを行っている方の審査を前向きに行ってくれる可能性があります。
テクニック②:借入総額をなるべく抑える
カードローンの借り換えに必要な範囲で、最低限の金額で申請することで審査に通過する可能性は高くなります。
テクニック③:あらゆる返済において延滞しない
今後の借り入れや借り換えに影響する可能性がありますので、なるべく延滞はしないようにしましょう。
カードローンを借り換える時の2つの注意点
ここまでカードローンの借り換えについて解説してきましたが、上記以外に知っておいたほうが良い点を2つ、お伝えします。
総量規制について
これは消費者保護の観点から、申込者本人の年収の3分の1以上の貸付を禁止するものです。
貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合において、前条第一項の規定による調査により、当該貸付けの契約が個人過剰貸付契約その他顧客等の返済能力を超える貸付けの契約と認められるときは、当該貸付けの契約を締結してはならない。
2 前項に規定する「個人過剰貸付契約」とは、個人顧客を相手方とする貸付けに係る契約(住宅資金貸付契約その他の内閣府令で定める契約(以下「住宅資金貸付契約等」という。)及び極度方式貸付けに係る契約を除く。)で、当該貸付けに係る契約を締結することにより、当該個人顧客に係る個人顧客合算額(住宅資金貸付契約等に係る貸付けの残高を除く。)が当該個人顧客に係る基準額(その年間の給与及びこれに類する定期的な収入の金額として内閣府令で定めるものを合算した額に三分の一を乗じて得た額をいう。次条第五項において同じ。)を超えることとなるもの(当該個人顧客の利益の保護に支障を生ずることがない契約として内閣府令で定めるものを除く。)をいう。
出典:貸金業法 第十三条の二
ここでご注意いただきたいのが、「1社あたり年収の3分の1まで」ではなく、全事業者からの借り入れ合計となります。
借入額は、指定信用情報機関に借り入れの情報が登録されています。
新しく借り入れをする場合、金融機関は審査で指定信用情報機関に借り入れ情報を確認し、「総量規制の枠内か」を確認する流れになっています。
また、銀行からの借り入れ(カードローンや住宅ローンなど)、クレジットカードによるショッピングは総量規制の対象とはなっていませんのでご安心ください。
鋭い方は、「じゃあ銀行なら年収の3分の1以上借りられるの?」と思われたかもしれません。
結論を申し上げますと、こちらは期待できません。
法律上は可能であるものの、銀行業界が自主的に規制をしています。
信用保証会社による代弁率や応諾率の推移、年収に対する借入の状況と
代弁率との相関関係等を定期的に分析・把握し、審査の適切性について
信用保証会社と深度あるコミュニケーションに努める。例えば、個人の
年収に対する借入額の比率を1/3以内に制限する総量規制の効果として、
多重債務の発生が一定程度に抑制されている状況等を踏まえ、銀行カー
ドローンにおいても、個人の年収に対する借入額の比率を意識した代弁
率のコントロール等を行うべく信用保証会社と審査方針等を協議するよ
う努める。
出典:銀行による消費者向け貸付けに係る申し合わせ|一般社団法人全国銀行協会 より抜粋
ここまで読むと、「年収の3分の1の借り入れがある場合は、借り換えができないの?」と思われるかもしれませんが、総量規制には例外規定があります。
それは消費者が一方的に有利になる借り換えや、借入残高を段階的に減らすための借り換えの場合です。
ですので、あきらめずに金融機関に相談しましょう。
使用用途について
といっても、カードローンは住宅ローンや自動車ローンと違って、原則的には利用用途に制限はありません。
ただし、金融機関によっては「事業資金」としての利用を制限している場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
カードローンの借り換えのまとめ
- カードローンは契約した限度額内で、何度でも借り入れができるサービス
- 借り換えは合計返済額や月々の返済額を減らすこともできる
- 一方で、審査を受けたり、逆に合計返済額が増えるリスクもある
- 金融機関の種類は、メガバンク、その他の銀行、消費者金融
- 金利優先なら銀行、即日調達可能なのは消費者金融
- 消費者金融ならレイクALSA、銀行なら楽天銀行が特におすすめ!
- 多くの消費者金融は、最大30日利息無料のキャンペーンを実施している
- 自分のあった借り換え先を選ぼう!
カードローンを借り換える時には、ぜひこの記事を参考にしてみてください。


宮野茉莉子
1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士、証券外務員一種、中学高校社会科教員免許