- 「マイルをお得に貯めたい」
- 「飛行機に乗る以外でもマイルを貯める方法ってあるの?」
あなたは現在そうお悩みではありませんか?
飛行機に乗ってマイルを貯めると、無料搭乗券(「特典航空券」と言います)がもらえることを知っている人は多いと思います。
「貯まったマイルを使って家族でハワイ旅行に行った」という話も耳にします。
この記事では、マイルの基礎知識・貯め方・使い方について、マイル初心者の方にもわかりやすくご説明します。
目次
そもそもマイルやマイレージって何?
貯め方についてご説明する前に、まずは基本的なことから。
そもそも「マイル」や「マイレージ」が何なのか、はっきり分からないという人もいると思います。
- マイルとは……マイレージに登録し、貯めていくポイントのこと
- マイレージとは……各航空会社が提供するポイントサービスのこと
平たく言えば、「ポイントカードにポイントを貯めていくようなもの」と考えてもらえれば OKです。
「マイル」とは
マイルは、飛行機に乗ったり、マイル付きのクレジットカードで買い物をしたりすることで貯まっていきます。
貯まったマイル数に応じて、無料で飛行機に乗れたり、航空会社がおすすめする商品や提供するサービスと交換したりすることができます。
プライベートな旅行や出張で頻繁に飛行機に乗る人であれば、貯めなければ損です。
なおマイルには、各航空会社が定めた有効期限があります。
ANAの場合は「最後に搭乗した月から数えて36ヶ月後の月末まで」がマイルの有効期限であり、JALも同様です。
なんてことのないように、マイルの有効期限はチェックするようにしましょう。
「マイレージ」とは
マイレージとは、各航空会社が提供するポイントサービスです。
マイレージに登録していなければ、何回飛行機に乗っても、マイルは貯まらないままです。
ANAとJALでは、ポイントサービスの呼び方が微妙に異なります。
- ANA→「ANAマイレージクラブ」
- JAL→「JALマイレージバンク」
名前は多少違っていても、どちらもマイルを貯めるためのポイントサービスです。
マイルを貯めてできること&使い道
マイルの使い道には何があるのでしょう?
ぱっと思いつくのが「ただで飛行機に乗れる(特典航空券がもらえる)」ということだと思います。
しかし、それだけではありません。
ANAマイルを貯めてできることには、以下のものがあります。
2. 提携航空会社の運航便に無料で乗れる
3. 座席をアップグレードできる
4. ANAおすすめ商品と交換できる
5. ホテル宿泊やレストラン、機内販売商品の支払いに利用できる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1.無料でANA(国内線・国際線)に乗れる
ANAマイルの使い道1つ目は、無料で飛行機に乗れるということです。
これを目当てにマイルを貯めているという人が多数でしょう。
ANAの場合、「1区間(片道)あたり5,000〜11,500マイル」で利用できます。
ANAマイルを使って特典と交換する場合の必要マイル数(片道)
- 東京⇔大阪:5,000マイル〜7,500マイル
- 東京⇔沖縄:7,000マイル〜10,500マイル
- 東京⇔石垣:8500マイル〜11,500マイル
- 札幌⇔沖縄:8500マイル〜11,500マイル
必要マイル数に幅があるのは、 フライトシーズンによるものです。
時期によっては、レギュラーシーズンよりも少ないマイルで航空券と交換することができます。
どの時期、どの区間が、どれくらいのマイル数が必要かを確認したい場合は、各航空会社の公式サイトで確認するのが確実です。
(参考:JALの「マイル早見表」ページ)
2.提携航空会社の運航便に無料で乗れる
と思っている人がいるかもしれませんが、実はそうではありません。
マイレージサービスを提供している航空会社が提携を結んでいるところであれば、他の航空会社であっても特典航空券をもらえることがあります。
ANAマイルは、スターアライアンス加盟航空会社運航便の特典券と交換することができます。
- アドリア航空[JP]
- エーゲ航空[A3]
- エアカナダ[AC]
- 中国国際航空[CA]
- エアインディア[AI]
- ニュージーランド航空[NZ]
- アシアナ航空[OZ]
- オーストリア航空[OS]
- アビアンカ航空[AV]
- アビアンカ・ブラジル航空[O6]
- ブリュッセル航空[SN]
- コパ航空[CM]
- クロアチア航空[OU]
- エジプト航空[MS]
- エチオピア航空[ET]
- エバー航空[BR]
- LOTポーランド航空[LO]
- ルフトハンザドイツ航空[LH]
- スカンジナビア航空[SK]
- シンセン航空[ZH]
- シンガポール航空[SQ]
- 南アフリカ航空[SA]
- スイス インターナショナル エア ラインズ[LX]
- TAPポルトガル航空[TP]
- タイ国際航空[TG]
- ターキッシュ エアラインズ[TK]
- ユナイテッド航空[UA]
※参照元:ANA(特典航空券の概要)
種類としては国際線が多いですが、ANA国内線以外にも様々な航空会社の特典航空券とマイル交換するという使い道のあることがわかります。
1点注意したいのは、「ANAマイルをJALの航空券と交換することはできない」ということです。
理由はいたってシンプルで、ANAとJALがライバル関係にあるからです。同様に、JALマイルをANAの航空券と交換することもできません。
3.座席をアップグレードできる
貯まったマイルポイントの使い道3つ目は、エコノミークラスからビジネスクラスへ、ビジネスクラスからファーストクラスへといったように、座席をアップグレードできるということです。
旅行に行くまでの時間的なゆとりはないけれども、今まで貯めてきたマイルが失効してしまいそうだ、といった時などに交換してみるのもいいかもしれません。
注意点としては、マイル登録本人の搭乗分のみが対象になるという点です。
ですので、「海外旅行をしたがっている両親に航空券をプレゼントしたい。その時に、マイルを使って座席をファーストクラスにアップグレードしたい」ということはできません。
4.ANAおすすめ商品と交換できる
マイルの使い道は、フライトに関するものだけではありません。
航空会社がおすすめしている商品と交換することもできます。
ANAでは、最低10,000マイルからANAオススメの商品に交換することができます。
もちろん最初から商品目当てでマイルを貯めてもいいですし、「余ったマイルの使い道に困っている」という場合の交換先としても活用できます。
ANAマイルと交換できる商品の一例
- 宮崎牛カルビ焼肉 1万マイル
- 新潟県産コシヒカリ9 kg 1万マイル
- ボジョレーヌーボー4本セット 1万5千マイル
- パーソナルオーダースーツ 35000マイル
- ポーター 2ウェイブリーフケース 4マイル
詳しく見てみたいという方は、公式HPのANAセレクション特典をのぞいてみましょう。
参考 ANAセレクション特典ANA5.ホテル宿泊やレストラン、機内販売商品の支払いに利用できる
ANAマイルの使い道5つ目は、ホテルの宿泊や食事、機内販売商品の支払いに利用できるクーポンとの交換です。
交換単位は、10,000マイルで10,000円分の「ANAご利用券」1セット(5,000円×2枚)です。
6.1マイル1円でショッピングできる
ANA提供するショッピングサイトの「A-style」では、「1マイル=1円」で24時間ショッピングすることができます。
またこのA-styleでは、マイルで買い物できるだけでなく、購入した金額に対してマイルが貯まることも特徴でしょう。
貯まるマイルについては、100円につき最大3マイル貯めることができます。
さらにANAカードを利用していれば、5%割引が受けられることも嬉しい点でしょう。
商品のラインナップも豊富なので、気になる方は確認してみてもいいかもしれません。
参考 A-styleANAマイルの使い方の流れ3ステップ
ANAマイルは、航空券だけでなく様々な特典と交換できることがわかりました。
ここからは「早速マイルを貯めていこう!」と思った方へ向けて、マイルの貯め方と使い方の手順をたった3ステップでご説明します。
- マイレージプログラムを決める
- マイルを貯める
- マイルを使う(特典と交換する)
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
STEP1.マイレージプログラムを決める
マイルを貯めるには、マイレージプログラムに登録する必要があることは既にお伝えしました。
ですので、まずは自分がどのマイルを貯めていきたいかを考え、マイレージプログラムを決定する必要があります。
人気のマイレージプログラムは、やはりANAかJALです。
このページでは ANA マイレージについてお伝えしていますが、JALマイレージのほうが効率よく貯められるという人もいます。
ANAマイレージと JAL マイレージは、それぞれどういった人に向いているのでしょうか。
比較する際のチェックポイントとなる点を、それぞれ4つずつまとめました。
ANAが向いている人(貯める重視の人)は、以下の通りです。
- より効率よく多くのマイルを貯めたい
- 通販サイトでは、楽天市場をよく利用する
- コンビニでは、セブンイレブンをよく利用する
- ANA運航便をよく利用する
一方のJALが向いている人(使い道重視の人)は、以下の通りとなります。
- マイルの使い道が多いほうが嬉しい
- 通販サイトでは、Amazonをよく利用する
- コンビニでは、ローソンをよく利用する
- JAL運航便をよく利用する
ANAマイルは、マイルが貯まるクレジットカードが数多く発行されているため「効率よくマイルを貯めたい」という人に向いています。
一方でJALは、貯め方よりも使い道を重視している人にオススメです。
マイレージサービスを決定したら各社のホームページから会員登録を行います。
STEP2.マイルを貯める
マイレージサービスに登録したら、いよいよマイルを貯めていきます。
飛行機に乗ってマイルを貯める手順
- チケット予約時にANAマイレージクラブお客様番号(10桁)を登録する
- 搭乗当日(予約時に登録を忘れても搭乗手続き時に登録することができます)
- 「搭乗券」または「ご搭乗案内」を保管しておく
- 搭乗日から1〜2日後にマイルが積算される
マイルが積算されているかどうかは、ANAウェブサイトで確認できます。
飛行機に乗る以外にもマイルを貯める方法がありますので、次の段落でご紹介します。
STEP3.マイルを使う(特典と交換する)
マイルが貯まったら、特典航空券や商品と交換します。
交換はウェブサイト、もしくは電話で受け付けています。
貯めたマイルをよりお得に?ANA SKYコインの利用
貯めたANAマイルをSKYコインに交換することで、旅行の予約が楽になったり、焦ってマイルを利用しなくてもよくなったりなど、恩恵を受けることができます。
ここでは、その恩恵と注意点について紹介していきます。
まずは「SKYコイン」とは、そもそも何なのかという点からみていきましょう。
ANA SKYコインって?
ANA SKYコインとは、ANAの公式HPでツアーや航空券などの支払いに利用することができるものです。
「1マイル=1コイン」で交換することができ、また実際に支払いをする際は、10円単位で利用することもできます。
なにより嬉しいのは、交換率が最大で1.7倍になることでしょう。
交換率は、マイレージクラブのステータスやANAカードのランクによっても変動しますが、その点で高ステータスであるなら、「1.2~1.7倍」の間で交換率アップを狙えます。
より詳しい内容については、公式HPに記載してありますので確認してみましょう。
参考 ANA SKYコインのここがおトクANA貯めたマイルをANA SKYコインにする目的は?
貯めたANAマイルを有効活用する目的として、ANA SKYコインへと交換するわけですが、一体どのような目的があるのでしょうか。
具体的な目的は以下となります。
- ANAマイルの有効期限を延ばす目的
- 特典航空券では空きがない人気路線での予約目的
では順に詳しくみていきましょう。
ANAマイルの有効期限を延ばす目的
たくさんANAマイルを貯めることができても、
という方は、案外多いものです。
基本的にANAマイルは3年の有効期限ですが、SKYコインに交換後は、有効期限が1年延びます。
そのため、交換前に焦って何かに使用することもなくなり、より効率よくマイルを利用できるようになるのです。
特典航空券では空きがない人気路線での予約目的
特典航空券では、予約枠に制限があり、どうしても予約時の倍率があがってしまいます。
その点SKYコインでは、枠などの制限がなく、空席があれば問題なく利用できるので、人気路線であっても特典航空券ほどのストレスはかからないでしょう。
ただし注意点も
SKYコインには、マイルのままでは受けられないメリットがありますが、もちろん注意点もあります。
具体的な注意点は、主に以下の2点です。
- ANAのサイト内でしかSKYコインの利用ができない
- SKYコインからANAマイルの交換は不可
この2点は意外と落とし穴になるので、ANAマイルからSKYコインに交換する際は、よく検討してからにしましょう。
マイルの貯め方
マイルを貯めるには、主に2通りの方法があります。
- 飛行機に乗って貯める
- マイルが貯まるクレジットカード決済で貯める
1.飛行機に乗って貯める
マイルを貯める1つ目の方法は、 飛行機に乗って貯める方法です。
「マイルを貯める」 と聞くと、この方法が思い浮かぶという人がほとんどでしょう。
2.マイルが貯まるクレジットカード決済で貯める
マイルを貯める2つ目の方法は、クレジットカード決済で貯めるという方法です。
マイルが貯まるクレジットカードを、固定費や日々の生活に利用していけば、飛行機に乗る機会が少なくてもマイルを貯めて行くことは可能です。
飛行機に乗らずマイルを貯めていく人のことを指す「陸マイラー」という言葉があるほどです。
マイルは飛行機に乗る人だけにオトクなポイントシステム、というわけではないのです。
(参考)家族のマイルを合算する
家族それぞれが別に貯めたマイルを、特典交換する際に合算することもできます。
といったように「あと少し必要マイルが足りない」といった場合に、家族分を足し合わせることができるのです。
「飛行機に乗るだけ」はもう古い?マイルを効率よく貯める方法
マイルを貯めるには「飛行機に乗る」「クレジットカード決済をする」という2つの方法があることを伝えしました。
しかし、この方法だけでマイルを貯めているという名もったいないのです。
使う金額を増やさずに、さらにお得にマイルを貯めることが可能です。
結論から言いますとその方法は、「ポイントサイト経由でネットショッピングをする」というものです。
さらにクレジット決済で溜まったポイントをマイル換算する際に、「ソラチカカードを経由する」ということです。
- ポイントサイト経由でネットショッピングをする
- ソラチカカード経由でマイル換算する
1つずつ詳しくご説明します。
ポイントサイト経由のショッピングでマイルを貯める
ネットショッピングをする際、楽天市場やAmazonを利用する人が多いと思います。
しかし、ポイントサイト経由を実践している人は少ないのではないでしょうか?
そもそもポイントサイトの存在や役立て方について知らないという人もいます。
ポイントサイトとは、広告収入を得ている企業もしくは個人が運営しているサイトです。
仕組みは、ポイントサイトを訪問したユーザーが、ポイントサイトに貼ってあった広告やリンクバナーからショップのサイトに行き買い物をすることで、サイト運営者に報酬が入るというものです。
仕組みが分かっても、私達ユーザーにしてみれば、楽天市場やAmazonに行く前にポイントサイトを経由するなんて、はっきり言って面倒ですよね。
しかしポイントサイトは、自分たちが報酬を受け取るだけではなく、経由してくれたユーザーにも、ポイント還元という形でメリットをもたらしてくれるのです。
ですので、ポイントサイトを経由してから楽天市場やAmazonのページへ行くことで、買い物をしたあなたにもポイント還元があるのです。
(ポイントサイト経由で買い物をする流れ)は、
- スマホやパソコンでポイントサイトを開く
- ポイントサイトのページに貼ってあるリンクから楽天市場やAmazonなどネットショップのページに飛ぶ
- 通常通りネットショッピングする
- ポイントサイトとネットショップからそれぞれポイントがもらえる
登録すべきポイントサイトはどこ?
そうお悩みの方へ、人気のポイントサイトと主な提携企業をご紹介します。
ポイントサイト名 | 提携している人気ショップ(一例) |
モッピー(moppy) | グルーポン
ディノス ふるなび 一休.com 楽天市場 Amazon ヤフーショッピング ヤフオク Hulu |
ハピタス | ユニクロ
じゃらん ベルメゾン オルビス 楽天市場 Amazon ヤフーショッピング ヤフオク |
ポイントタウン | 電子貸本Renta!
さとふる クラブツーリズム ベルーナ 楽天市場 Amazon ヤフーショッピング ヤフオク |
上記は一例です。
このように、ポイントサイトによって、提携しているショップが異なることがお分かりいただけると思います。
楽天市場やAmazon、Yahooショッピングといった大手サイトについては、大手ポイントサイトのほとんどはすでに提携していますので、他にご自分がよく利用するショップがあれば、そこと提携があるかどうかをポイントサイト選びの参考にしましょう。
ソラチカカードは必須!
「陸マイラー最強カード」とも言われるソラチカカードは、JCBがANA・東京メトロと提携して発行しています。
正式名称は「ANA To Me CARD PASMO JCB」です。
ソラチナカードでは、
- ANAマイル
- Oki Dokiポイント
- メトロポイント
上記3種類のポイントを貯めることができます。
ソラチカカードが陸マイラーにとって最強と呼ばれる所以は、
「マイル換算レートが高いこと」
この点につきます。
各種ポイントをマイルに換算する場合、100%で換算されることはありません。
元々のポイントに換算レートをかけた数字がANAマイルになるのです。
ソラチカカードの場合、ANAマイル換算レートは81%です。
ポイントサイト経由して買い物するなどして頑張ってポイントを貯めても、マイルに換算する際に最悪半減してしまうこともあります。
だからこそ、何を経由してポイントをマイルに換算するかは重視しなければならないのです。
もっとも効率が良いマイルの貯め方はポイントサイト活用
いかがでしたか?
ANA マイルのお得な貯め方についてご説明しました
この記事の要点をまとめます。
- ANAマイルを貯めるには、 マイレージサービス登録が必須
- ANAマイルを貯める方法は「飛行機に乗る」と「マイルが貯まるクレジット決済をする」ことの2つ
- しかし、この方法だけでは不十分
- ポイントサイト経由でネット通販し、ソラチカカードを使ってマイル換算することでお得にANAマイルを貯めることができる
同じお金の使い方をしていても、このことを知っているかどうかで、マイルの貯まり方が2倍も3倍も変わってきます。
まずはポイントサイトに登録し、ANAマイルのお得な貯め方を実践していきましょう。