今流行りのパーソナルトレーニングジムとは?【筋トレオタクがじっくり解説】

皆さんこんにちは。ザ・・TRAINING編集部です。この記事では、最近美意識の高い女性の間でジワジワと人気になってきているパーソナルトレーニングジムについてご紹介します。

パーソナルトレーニングといえば、元は芸能人が高いお金を払って役作りのために通うイメージが強かったですよね。そしてそれを強烈なCMで払拭したのライザップでした。

ですので、「パーソナルトレーニングジム=ライザップ」と思っている方も多いかと思います。

しかし、最近ではトレーニング手法や料金体系、厳しい食事制限など、様々な特色を持ったパーソナルジムが増えてきています。

とはいえ、「普通のフィットネスジムとは何が違うの?」「なんでそんなに高いの?」など、謎に包まれている部分も多いですよね。

そこで今回は、実際に2カ月間パーソナルトレーニングを受けた経験があり、自宅にバーベルを置くほど筋トレにはまってしまった筆者(25歳OL)が、「パーソナルジムに入会する前、これを知っときたかった…」ということをまとめてみました。

今流行りの「パーソナルトレーニングジム」とは?

まずはパーソナルトレーニングジムとはどういうものなのか、簡単にご説明します。

パーソナルトレーナーと1対1でダイエット成功を目指す

パーソナルトレーニングでは、筋トレについてプロによるマンツーマンの指導でダイエットの成功率を高めます。

普通のフィットネスジムでも、最初にInBodyのような体組成計で自分の体重や筋肉量を測り、トレーニングメニューを組んでもらったりします。

しかし、実際に正しいフォームで行えているのか、トレーニングの強度が適切なのか、といったところまでは指導してくれません。

筋トレにおいて非常に重要な要素である「正しいフォーム」「適切なトレーニング強度(ウェイトの重量)」について、トレーナーが丁寧に教えてくれることがパーソナルトレーニングの大きな魅力です。

メニューもゲストに合わせたオーダーメイドプログラム

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パーソナルジムでは一人一人に合わせたオーダーメイドプログラムを組みます。

トレーニングメニューを決めるとき、トレーニングをする人の体重・年齢・性別はもちろん大事な要素です。

しかし、運動習慣や身体の柔軟さ、普段の食生活、睡眠、どんな身体が理想なのかなど、体組成計の計測結果からでは分からない部分までヒアリングをしないと、その人に合ったトレーニングメニューを作ることはできません。

加えて、トレーニングが進むに従って、数kg単位、場合によっては500g単位でウェイトを調整する必要もあります。

そうした人によって異なる絶妙な調整を可能にできるのが「パーソナル」ジムと言われる所以です。

なぜ今、「パーソナルトレーニングジム」が流行っている?

インスタなどの影響を受け、身だしなみに気をつける人が増えたから

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Instagramなどのおかげで、以前に比べて写真に写った自分を目にする機会が増えましたよね。肌荒れは編集機能で隠せても、体型の修正はけっこうめんどくさい(経験談)。

どうせなら本当の美しさを手に入れたい。そんな方が増えてきたのではないでしょうか。

多くの芸能人も通っているから

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最近では、芸能人もトレーニング風景をInstagramでアップしていたりしますよね。三浦翔平さんや藤田ニコルさん、ダレノガレ明美さん、菜々緒さんなどなど。

「なんでそんなきれいなの?」「特に何もしてないんです!」の時代は終わりました。カッコいい人やきれいな人はちゃんと努力している。

無理な食事制限や〇〇ダイエットよりも、「正しいトレーニング」をすることが美への近道だと、気付き始めたのです。その一つの手段として、パーソナルトレーニングがあります。

>>どんな芸能人が通っているか別コンテンツで紹介
↑別ライターさんが書いてます!

昔と比べ価格が低下しているから

パーソナルトレーニングジムは費用面でもずいぶん通いやすくなりました。フィットネスジムが月額10,000円前後が相場なところ、昔のパーソナルは70万円以上というところがザラでした。

しかし、一般人向けのパーソナルジムの草分けであるライザップが2カ月16回で約35万円という値段で登場し、今では2カ月16回コースは20万円~30万円がほとんどです。

更に、フィットネスジムと同じような月額制で、月数万円という価格設定のパーソナルジムまで出てきました。

パーソナルトレーナーってどんな人?

トレーニング、栄養学、解剖学など専門知識を持ったトレーニングのプロ

トレーナーの経歴は様々ですが、筋トレの種類や正しいフォームはもちろん、その根拠になっている解剖学や、食事指導を行う際に必須の栄養学などを習得している方がほとんどです。

最小限の努力で最大限の効果を得るためには、闇雲にきついトレーニングをするのではなく、そういった科学的なアプローチがどうしても必要です。

トレーナーといえば体育会系の「キン肉マン」といったイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実態は全然違います

ゲスト一人一人に合わせて接するので、コミュニケーション能力が高い

「トレーナーと二人きりで1時間って気まずい…」そんな不安をお持ちの方、大丈夫です。皆さんが思っている以上に、実は「正しいフォーム」というのが難しい。

それを教えてもらいながら実践しているだけで60分なんてあっという間です。

それに、トレーナーの方は、きれいになりたくて頑張っている人が大好きで応援したいと思っている方ばかりです。

ゲストがどんな人で、何に悩んでいて、どんな姿になりたいのかをヒアリングするためにも、コミュニケーション能力が高い人が多いので、ご安心下さい。

専門資格を持っている人も多数

パーソナルトレーナーになるために必須の資格というものはないのですが、NESTA-PFTやNSCA-CPTといった国際的な資格や、JATI-ATIという日本の資格を持っている方も大勢いらっしゃいます。

管理栄養士の資格保持者もたまに見かけますね。パーソナルジムのHPのトレーナー紹介のページに書いてある場合も多いので、トレーナーの専門性が気になる方はぜひチェックしてみて下さい。

資格だけでなく、ボディビルの大会成績を掲載している方もいるので、合わせて確認してみるのも良いでしょう。

フィットネスジムとの違い

いわゆる普通のフィットネスジムと何が違うのか具体的に見ていきましょう。

①自分の身体をトレーナーに管理してもらう

そもそも、フィットネスジムで痩せられた人はパーソナルトレーニングジムに行こうとは思わないはず。筆者もそうです。

「ジムに通っているのになんで痩せないのか分からない」人もいると思いますし、「ジムで運動してもどうしても暴飲暴食を止められない」というように、痩せない原因は分かっているけど自分を変えられない、という人もいると思います。

どちらも結局は「正しい自己管理」ができていないことが原因です。トレーニングメニューから、食事を含めた生活習慣まで、プロに管理を任せて、最後には正しい自己管理ができるように指導してくれるのがパーソナルトレーニングです。

②トレーニング姿を他人に見られない

パーソナルジムは、1ルームほどの広さのトレーニングルームを貸切で行うことがほとんどですので、汗をかいて化粧が落ちてしまっても他人の目を気にせずトレーニングに集中できます

「トレーナーには見られるじゃん!」という方、大丈夫です。トレーナーさん達も必死に指導してくれています。トレーニーの化粧崩れよりもフォームの崩れの方を見てくれているので、ご安心下さい。

③ウェアなどレンタルしてくれる(ところもある)

会社帰りにジムに行く場合、トレーニングウェアやタオルを持参するとかなりの大荷物になってしまいますよね。それが面倒でジムから足が遠のく人が多いのも事実。トレーニング以外のストレスはなるべく排除したいところです。

パーソナルジムの中には、ウェア・タオル・シューズのレンタルをしていたり、トレーニング後のプロテインまで用意してくれるところがあります。無料なのか、別途料金が必要なのかはジムによってまちまちです。

④ランニングなど有酸素運動は基本やらない

パーソナルトレーニング中にランニング等のいわゆる有酸素運動をするところはほとんどありません(HIITを取り入れているところはちらほら見かけます)。

有酸素運動はカロリー消費の時間効率が非常に悪いからです。有酸素運動の目的はカロリー消費とその結果の脂肪燃焼です。

でも、例えば、体重50kgの人が時速8kmで30分走った場合の消費カロリーは217kcalです。一方で某コーヒーショップのチョコチップクッキーは1枚208kcalです(しかも糖質と脂質のカタマリ)。

雨の日も風の日も仕事でクタクタの日も毎日30分必ずランニングなんてできますか。

そんなに意志の強い人であればパーソナルジムに行かなくても大丈夫。それよりデザートを寒天ゼリーやプロテインに置き換える方がよっぽど簡単ですよね。

パーソナルジムでは、効率が悪い上にダイエット挫折の元になりやすい有酸素運動はあまりせずに、簡単に取り入れられる食事の改善によってカロリー調整を図るところがほとんどです。詳しくは次項でご説明します。

基本内容は「筋トレ」と「食事管理」

パーソナルトレーニングの方針は主に「筋トレ」「食事制限」の2つです。ざっくりと、「食事制限で脂肪を落として、筋トレでメリハリのある身体をつくる」というイメージでいて下さい。

筋トレについてのよくある勘違い

実際にどんな筋トレと食事制限をするのかの説明をする前に、理解して頂きたいことがあります。
まず筋トレですが、筋トレのメリットって何だと思いますか。よく言われるのは基礎代謝の増加ですね。

でもこれ、間違ってはいないのですが、基礎代謝なんて実際は皆さんが思っているほど上がりません。特に女性の場合、先ほど例に挙げたクッキー1枚分(208kcal)の基礎代謝を上げるなんて無理だと思ってください。

じゃあ何なんだよ、と。そもそも「太る」ことの実態って何でしょう。お正月太りなどと言って、年末年始の1週間で3kgくらい体重が増えてしまう人もいると思いますが、あれ、別に脂肪が3kgも増えたわけじゃないんです。

その増加分のほとんどが水分。糖質や塩分過多の生活をすると、身体が一緒に大量の水分を溜めこんでしまうんです。そしてその貯蔵タンクになっているのが主に脂肪細胞。しかも女性に多いと言われている皮下脂肪にたまりがちです。

そして、そのむくみを解消する役割を担うのが筋肉なんですね。

ですので、食事管理によって「消費カロリー>摂取カロリー」の状態を作ることで脂肪を減らしてむくみを解消し、筋トレによって筋肉をつけることでむくみにくい=太りにくい身体をつくる

これがダイエットやボディメイクの基本であり、パーソナルトレーニングの大原則になります。

筋トレ

それでは実際にどんなトレーニングをするのかご紹介します。

パーソナルトレーニングジムには、普通のフィットネスジムのように何種類もマシーンが置いてあるわけではありません。

バーベル、ダンベル、ラットマシーン、ベンチあたりが標準設備で、トレーナーの補助を受けながら、ウェイトトレーニングと自重トレーニング、ストレッチを行っていきます。

実際に筆者が受けた、ある日のトレーニングメニューをご紹介しましょう。

まず最初にゴムバンドを使ったクラムシェルというトレーニングでウォーミングアップをします。既にお尻が熱くなってこれがウォーミングアップとか嘘だろと言いたくなります(言ってました)。

そして本番。バーベルを使ったヒップスラスト。その次は両手にダンベルを持ってブルガリアンスクワット。ゴムバンドを膝上に装着して部屋の端から端までカニ歩きで往復。

ここまででだいたい30分経過し、下半身トレーニングは終わりです。

残りの15分が腹筋トレーニングで、リバースクランチやレッグレイズ、ドラゴンフライで腹筋を潰します。

そのあと着替えてプロテインを飲んでその日のセッションは終わり。なんとなくイメージ湧きましたか?めちゃくちゃ楽しそうですよね!!!

食事管理

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食事管理の基本は、タンパク質(P)・脂質(F)・糖質(C)のバランスと摂取タイミングの調整と、摂取カロリーの制限です。
糖質制限がいちばん分かりやすいですね。

糖質を一切とらないことを求めるジムもあれば、筋トレ2時間前に糖質30gを摂るよう指導するところ、夜だけ糖質を抜くよう指導するところなど様々です。

トレーニング初日はこうした食事管理の解説を受けることが多いと思います。ヘルシーだと思っていた食材が実は高糖度で驚きます(にんじんとか)。

その後の指導方法はジムの特色が出るところです。食べたものの写真を送ったり、それを管理栄養士が見て指導してくれたりなどなど。

始めにも書きましたが、糖質との付き合い方はジムによってかなり違います。そして、いくら筋トレを頑張っても問題のある食事をしていたらいつまでも身体は変わりません。自分が納得して続けられそうなところを探すのが大切です。

パーソナルを受けていたとき、私自身がどんな食生活をしていたかご紹介するのも手なのですが、その人の体重や職業、その日運動するのかどうかによっても最適な食生活はかなり変わってきます

そのため、具体的なメニューよりもそれを決める大原則の方をご紹介しようと思います。

<体重50kgの女性の摂取バランスの目安>

タンパク質75g=体重×1.5 (筋トレをする日は体重×2gを目指しましょう) 脂質50g=体重×1  糖質75g=体重×1.5 (筋トレをする日は、筋トレ2時間前に30gを摂取できるよう調整して下さい)

そして、タンパク質と糖質は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcal。
するとこの女性の基礎代謝は、
4kcal × 75g(P) + 9kcal × 50g(F) + 4kcal × 75g(C) =1050kcal
これにその人の職業に合わせた活動代謝分を適宜上乗せしたものが、一日の摂取カロリーの上限と適切なPFCバランスになります。

注意してもらいたいのは、基礎代謝の1050kcalを下回ってしまうと、身体が飢餓状態だと判断して代謝を落としてしまい、かえって痩せにくくなるということです。

カロリーだけにとらわれず、PFCバランスも合わせて考えながら身体に負担をかけ過ぎない食事を心がけなければいけません。

なんだか難しそうに感じませんか。慣れてしまえばどんぶり勘定でもこの基準から大幅にずれるということはなくなるのですが、最初はやはり、トレーナーや管理栄養士に答え合わせをしてもらいながらの方が安心だと思います。

ジムによってはオプションもある

筋トレと食事管理が基本にはなりますが、ジムによっては+αの指導やサービスをしているところもあります

遺伝子検査によってよりその人にあった食事を教えてくれるところもあれば、プロテインやサプリの選び方を教えてくれたり、実際に販売しているところもあります。

通う頻度は週2日が基本

週2回なら時間を作りやすい

どこのジムも、週2回のペースで通うことが基本になります。例えば、ノー残業デーの水曜日と、仕事が休みの土曜日など、週2回で2カ月間であれば、続けられそうな気がしませんか。

曜日固定で予約するジムと、毎回フレキシブルに曜日も時間も選べるジムと両方あります。自分にあったスケジューリングができるジムを探すことがとても大事です。

週2回は、筋肉痛が回復するのにちょうどいい間になる

週2回というのは、忙しい現代人の生活に合っているというだけでなく、人間の身体にとってもちょうどよいペースです。

筋トレは筋肉にわざと損傷を与える動作です。その傷ついた筋繊維を修復するとき、少し太くなります。これが筋トレによって筋肉が大きくなるメカニズムです。

そしてこの筋繊維を修復するには、その人の運動習慣や部位によって異なりますが、2~4日かかります。この修復期間(=筋肉痛がある期間)は、筋トレをしてもあまり意味がないのです。

そうすると、週2回、2~3日おきにトレーニングをするというのは理にかなっているんですね。

パーソナルジムの料金相場

実際のパーソナルジムの料金を比べてみましょう。コース料金と入会金合わせて20万~30万円が相場です。

カウンセリングに行ってその場で申し込めば入会金が無料になったり、結果が出なかったら返金などのキャンペーンを行っているジムもあります。

有名どころのいちばんスタンダードなプランの料金を調べてみました。

ブランド 料金(入会金込み) 時間(一回あたり) 回数
ライザップ 348,000円 50分 16回
24/7Workout 234,000円 75分 16回
BOSTY 228,000円 60分 16回
クレビック 246,000円 60分 16回
FORZA 151,000円 60分 16回
Xslim 230,000円 60分 24回
Reborn Myself 240,000円 40分 16回
MMM 290,000円 60分 16回
B CONCEPT 233,000円 60分 22回

 

パーソナルジムのメリット

オーダーメイドプログラムなので効率よく痩せる

繰り返しになりますが、パーソナルジムはあなたに合ったトレーニングメニューを作成してくれます。そしてそれは常にアップデートされます。

ジムによっては、生理周期、疲労、筋肉痛の残り具合など、トレーニーの当日の状態に合わせてメニューを組み替えてくれたりもします。自分に合ったメニューは、ダイエット効率が良いというだけでなく、ケガの防止にもなります

モチベーション維持しやすい

ぜひお気に入りのトレーナーを見つけて下さい。「痩せたい」「きれいになりたい」という思いだけでなく、「このトレーナーさんに褒められたい」という気持ちは、かなり強力なモチベーションにもなります

マッチョでストイックなイメージが強いトレーナーさんですが、皆さん本当によく褒めてくれる優しい人たちです。

なかなか結果が出ず心が折れかかっても、自分以上に自分の身体のことをよく把握してくれているトレーナーさんの一言に救われたり、自分では気づかない身体の変化を指摘してくれたりと、マンツーマンだからこそのサポートがあります。

食事や筋トレの知識が身につき卒業後も役立つ

パーソナルトレーニングの期間中で、筆者は自分の身体のメカニズムについてとても詳しくなりました。一般論だけでなく、私の身体のクセや特徴についてしっかりと学べるので、トレーニングを終えた後も自己管理できています

パーソナルに通うときに一番ダメなのは他力本願です。トレーナーに管理を完全にお任せして10kg痩せても、絶対にリバウンドします。プロの管理方法を学び、自分で再現できるようにすることがとても大事です。

そして、ダイエットやボディメイクの原理原則を知れば、皆さんが思っている以上に楽しいと思います。筆者自身、パーソナルジムに通う前よりお酒を飲むようになりましたし、外食も増えました。

それでも体重は少しずつ減っています。食べた後の調整の仕方をジムで習ったおかげで、つい食べ過ぎてしまった時も悲観的になることはありません。

今後の人生を楽しく過ごすための極意を習いにいくのだ、と考えましょう。

トレーナーが重さやフォームを調整してくれるので、ケガの防止になる

ウェイトトレーニングの重量は、重ければ重いほど良いというわけではありません。誰でも手軽にできるスクワットも、実はフォームを間違えるとかえって脚が太くなってしまう、かなり難易度の高いトレーニングです。

また、当然ではあるのですが、身体の限界まで追い込む筋トレは、その限界値を見誤ると重大なケガにも繋がります。ケガをして運動できなくなったら元も子もありませんね。

自分は今どれくらいの重さがちょうどよいのか、理想に近づくためにはどんなトレーニングメニューが良くて、気をつけなければいけないことは何なのか、それを教えてくれるのがパーソナルトレーナーです。

パーソナルジムのデメリット

それなりの料金がかかる

皆さんがパーソナルジムに通うことを躊躇するいちばんの理由は料金だと思います。20万~30万という価格は、昔より安くなったとはいえ、お給料1カ月分よりも高いよ!という方も多いはず。

筆者も実際ちょっと無理をして通ってました。でもパーソナルの方が断然お得だと思ったんですよね。個人差はあると思うので参考までに聞いてください。

まず普通のフィットネスジムに1年通ったらだいたい12万円かかります。筆者はそれで1kgしか痩せませんでした。水分によるむくみの話を思い出してください。誤差の範囲ですね。

食事についても正しい知識がないせいで、あれもダメこれもダメ、でも食べるのが好きだからつい暴飲暴食してしまって、自分は意志が弱くてなんてダメな人間なんだと悲観的になります。

そしてその反動で食事を抜いて代謝が落ちてますます痩せない……ということを繰り返していました。飲むだけで脂肪が溶けるという魔法のサプリ(約15,000円)も飲んだりしました。

脂肪は溶けない代わりにニキビが増えて生理周期が乱れました。こういうストレスをコスト換算すると、10万円以上になるかも…と思ったのです。

正しい知識をつけて、ちゃんと続けられる食事管理方法を学んで、かつトレーニングを楽しいと思えるようになれば、私の人生バラ色では!!!?と思って、パーソナルトレーニングジムに通うことを決めました。

トレーナーとの相性が悪ければモチベーション低下

ここまでお読み頂いた方は分かると思いますが、トレーナーとの相性は大事です。この人良いなと思う人がいて、もし指名できるのであれば恥ずかしがらずに指名しましょう。

もし変更や指名ができない場合は、できるだけ要望を伝えることが本当に大事です。筆者は女子のわりにかなり重いウェイトを使っていました。

でもたまに違うトレーナーさんに当たると、一般的な女性向けの軽めのウェイトで始められちゃったりするんですよね。

それまではなんとなく気恥ずかしくてトレーナー指名してませんでしたが、時間の無駄だと思って指名するようになりました

予約制なので、時間拘束される

当然ですがどこのジムも予約制になります。そして平日19時以降はどのジムも混みやすいです。混雑状況は普通のフィットネスジムと同じだと思ってください。

直前の予約キャンセルは1回分消化されてしまうケースもあります。いつ行っても良いフィットネスジムと違って、時間的な拘束度合いは強くなります。

パーソナルジムはこんな人におすすめ!

見た目も心も変わりたい!という人にはおすすめです。

フィットネスジムよりも痩せられる可能性が非常に高いというだけでなく、食生活が楽しくなります。

もちろんトレーニング期間中は我慢しないといけないことも多いですが、2カ月頑張れば残りの人生は(節度を守った上で)楽しめるって素敵じゃないですか。

パーソナルジムはこんな人には向かない・・

パーソナルに2カ月間通えばそれだけで痩せる、そしてその後はどんな生活を送っても一生太ることはない、なんて思っている人は行かない方が良いです。綺麗でいるためには努力が必要です。

いかに楽しく頑張れるか、「頑張っている」という意識なしに頑張れるようになるか、です。そこを勘違いしてしまうと2カ月という時間も30万円という大金も(リバウンドして)どぶに捨てることになるのです。

パーソナルジムのレッスン種類は大きく3つ

グループレッスン(トレーナー1人にゲスト数人)

グループレッスンや、友人とのペアでのレッスンは、相場よりも若干安く受けられることがあります。金銭面や、マンツーマンで受けることにどうしても不安がある人はこのようなタイプのジムを選ぶといいと思います。

完全個室マンツーマン(トレーナー1人にゲスト1人)

いちばん多いタイプです。お金の面で無理がない方は、やはりマンツーマン指導がおすすめです。

自宅出張トレーニング(トレーナー1人にゲスト1人)

家にトレーニング器具をお持ちの方は、出張トレーニングも良いでしょう。

部屋を片付けたり、割高だったりという問題はあるものの、時間の融通が利く場合も多いです。

パーソナルジムにも目的・得意分野がある

ダイエット向きジム

減量を目的にしたジムは、糖質完全オフや自主的な有酸素運動を求められるケースが多いです。分かりやすいのがライザップですね。体重変化がいちばん大きいのもこのタイプのジムだと思います。

ただ、2カ月の集中トレーニング期間が終わったあと、ある程度はリバウンドすることを覚悟して下さい。

ボディメイク向きジム

減量というよりも、ボディメイクに重点を置いたジムもあります。藤田ニコルさんが通うBOSTYなどがそうです。

とにかく細くなりたい!というより、女性らしくメリハリのある、健康的な身体が理想という方は、こういうジムがおすすめです。

ストレッチ、リハビリ向きジム

身体の機能性を高めるようなジムもあります。こういうタイプは自重トレーニングやストレッチがメインになるケースが多い印象です。

膝に不安があったり、きついトレーニングがどうしても嫌だという人におすすめです。

失敗しないパーソナルジムの選び方5つ

最後に、失敗しないパーソナルジム選びのコツをご紹介します。筆者的な優先順位で並べています。

①食事指導はちゃんとやってくれるか。
ダイエットでもボディメイクでも、食事の改善は基本中の基本です。

②通いやすいエリアにあるか。
トレーニング以外のストレスはなるべく排除しましょう。通うこと自体が面倒な場所にあるジムはおすすめしません。

③自分が通える時間帯の予約はとれるか。
平日20時に通いたいのにいつも予約がいっぱい、なんて事態は絶対に避けましょう。同じ系列のジムでも店舗によって混雑状況が違う場合があるので、カウンセリングの際必ず確認しましょう。

④トレーナーは変更可能か。
自分に合うトレーナーを選べるかは大事です。

⑤口コミの評価は良いか。
まだまだパーソナルジムに通っている人たちは少ないので見つけるのは難しいと思いますが、なるべく情報収集しましょう。

アメニティの充実具合なども、気になる人は口コミなど見てみると分かる場合もあります。

そして最後に、筆者がもう一度パーソナルジムに通うとしたらまずここを見る!というポイントをご紹介します。

ずばり、トレーナーの筋肉の付き具合!!!です。

トレーナーにしっかりと筋肉があり、理想の身体をしているようであれば、信頼できるトレーナーであることの証拠です。

パーソナルトレーナーの多くは男性ですので、肩や腕、腰回りの筋肉の発達具合は要チェック項目です(あくまで筆者にとっては)。

ただしここで勘違いしてほしくないのは、マッチョなトレーナーに習うと自分もマッチョになってしまうのでは…ということです。そんなことはありません。

トレーナーの人たちは、闇雲に筋肉を増やしているのではなく、「ここの筋肉はもう少しつけたい」「ここは絞りたいから強度を下げよう」みたいに、トレーニングを取捨選択して自分にとって理想の身体を作り上げています。

あなたが例えば、「お尻を上向きにしたい」「二の腕には適度な筋肉をつけたい」「脚には筋肉はつけたくない」「背中にすっと筋が入っているのが理想」というようなリクエストをすれば、それに合ったメニューを教えてくれます。

なぜなら彼らは自分の身体で日々実験しているようなものだから。だからこそ、トレーナーの身体を見ることは大事なんです。