最近、ライザップをはじめとしたパーソナルトレーニングジムがブームとなっています。そんな中でパーソナルトレーナーの需要は高まる一方です。
各ジムが求人を出しているような状況ですが、実際にパーソナルトレーナーの年収や待遇、業務内容が気になりますよね。
そこでこの記事では、パーソナルトレーナーの年収や業務内容、業務形態を大公開!
また、有名各社の給与や業務内容を徹底比較!
いま、あなたが働くべきジムがわかるかも?
ズバリ!パーソナルトレーナーの年収とライフスタイルを紹介!
いきなりですが、記事の本題に入っていきましょう。実際にどれだけパーソナルトレーナーがお給料をもらっていて、どんな日常を過ごしているのか。そんな疑問にズバリお答えします。
パーソナルトレーナーの年収は550万円程度
現在の日本全体の平均年収が422万円程度ですから、それよりも100万円以上高くなっていますね。
しかし、後述する通りパーソナルトレーナーには働き方が何種類かあり、そのすべての平均値のため、普通に会社に入ってパーソナルトレーナーになる場合はこの平均よりも低くなります。
パーソナルトレーナーって普段どんな生活してるの?
パーソナルトレーナーはクライアント一人一人の予定に合わせて指導を行います。
最近では営業時間が長いジムも多く、勤務時間に不安を覚える方もいるのではないでしょうか。
そこで、あるパーソナルトレーナーの実際の一日をご紹介します!
ex)パーソナルトレーナーNさんのある一日。
5:30 起床 今日はオープンからセッションが入っているため早めの起床
6:00 出勤 オープンに向けてトレーニングルームの掃除や、セッションの準備、食事指導のメールの返信などを行います。
7:00 セッション クライアントにトレーニングの指導を行います。
8:30 セッション終了 終了後、食事内容の確認や軽いカウンセリングを行います。
10:00 セッション 本日2度目のセッション。
11:30 セッション終了
12:00 お昼休み
13:30 セッション 本日3度目、最後のセッション。
15:00 セッション終了
15:30 片付けなどをすませ、退勤
16:00 自分の通うジムに到着 1時間程筋トレを行います。説得力を持たせるため、自分の体づくりは大事にしています。
17:30 帰宅
18:00 夕食 たんぱく質を中心としたメニュー。クライアントに指導するからには自堕落な生活はできません。
21:00 就寝 たまたま明日のシフトも早くなっているので早めに就寝をしました。
あくまで一例ですが、パーソナルトレーナーはこのような一日を過ごしているようです。
求人に応募する前に!パーソナルトレーナーの心構え3つ
ここまで読んで、パーソナルトレーナーに興味が出てきたあなた。
記事を書いてる筆者としてはパーソナルトレーナーの魅力を伝えられてこんなにうれしいことはないのですが、少し待ってください。
パーソナルトレーナーになった後には厳しい部分があるのも事実です。
そこでパーソナルトレーナーになるための心構えをご紹介します!
「筋トレが好き」というだけでは務まらない!
パーソナルトレーナーは、単に「筋トレや体を動かすことが好き」というだけでは務まりません。
実は、パーソナルトレーナーはユーザーにトレーニングフォームを教えるためにデモを見せることはありますが、セッション中はそんなに体を動かすわけではないんです。実際に体を動かすのはむしろユーザーの方です。
ですから、パーソナルトレーナーに必要なこととは、トレーニングを通じてユーザーの目標達成を手伝いたいという気持ちです。
また、そのためにはコミュニケーション能力も問われますから、単に筋トレが好きというだけでトレーナーになるのは難しいかもしれませんね。
栄養学や生理学など、学ぶべきことはたくさんある
パーソナルトレーナーに必要とされるものは、トレーニングに関する知識だけではありません。
そのトレーニングの知識を伝えたり、クライアントとの信頼を築くためのコミュニケーション能力。
クライアントの理想のボディメイクを、食事面からもサポートするための栄養学。
挙げていけばきりがありません。
クライアントの信頼を勝ち取り、売れっ子パーソナルトレーナーになるには相当量の勉強が必要になってきます。
誰でも名乗れるが、プロトレーナーとして収入を得続けるのは難しい
パーソナルトレーナーというのは、それを定める国家資格がないため、「私はパーソナルトレーナーです。」と名乗ればだれでもパーソナルトレーナーになることはできます。
しかし、プロとして食べていくのはなかなか難しいのが現実です。
これはとくに正社員以外の独立開業した人や業務委託でトレーナーを行っている人に言えるのですが、収少々収入は不安定になっています。
クライアントの数がもろに収入に出るうえ、客単価が高く、一気に抱えられるクライアントの数が決まっているビジネスモデルなので、なかなか安定させることが難しいです。
パーソナルトレーナーの働き方
ひとことでパーソナルトレーナーといってもその働き方にはいくつか種類があります。
大きく分けると3つあり、正社員やアルバイトとしてジムで働く・業務委託・独立となっています。
ここではそれぞれの働き方の特徴やメリット・デメリットをご紹介していきます。
①正社員やアルバイトとしてジムで働く
ジムやフィットネスクラブと契約して正社員として働く方法です。一般的な会社員との雇用契約と似ており、パーソナルトレーナーとしての雇用形態では一般的な方法です。
未経験の人でも応募できる求人も多く、キャリアステップとしてももっとも一般的といえるでしょう。
正社員やアルバイトとして働くメリット
収入が安定し、福利厚生が受けられること。教育や研修を無料で受けられること。集客・宣伝の必要がないこと。などが挙げられます。
1つ目は言わずもがな。大きな会社に入ればその分収入は安定し、手厚い福利厚生が受けられます。
2つめに関しては、未経験からでもパーソナルトレーナーを目指せることからもわかる通り、会社に教育や研修をしてもらえるため、基本的な知識や経験を無料で積むことができます。
最後ですが、有名なジムに所属すれば、そのジムのネームバリューで人が集まってくるため、自分から人を集める必要がありません。また、そのジムのトレーナーというだけで、新人であってもある程度の信頼を得ることができます。
正社員やアルバイトとして働くデメリット
収益が減ること。会社の方針によっては働きづらいこと。などが挙げられます。
集客や宣伝、研修・教育・施設管理などを会社が行ってくれている分、フリーランスに比べて、トレーナーが得られる取り分は少なくなってしまいます。
独立やフリーランスで働くのに比べて、トレーニングに集中はできますが、高収入は目指しづらそうです。
また、大きな企業であればあるほど、サービスの均一化を図ってトレーニング内容や食事制限の方法などをマニュアル化する傾向にあります。そのマニュアルと、自分が目指すところがずれていると少し仕事がしづらいようです。
②業務委託
業務委託契約は、個人事業主としてフィットネスクラブやトレーニングジムと業務委託契約を結び、その施設を利用して指導を行う方法です。
パーソナルトレーナーはフィットネスクラブやトレーニングジムに手数料として、セッション料金の30%前後を支払います。
業務委託で働くメリット
意思決定を完全に自由に行えること。働き方の幅が広いこと。などが挙げられます。
先ほども書いたように、企業に社員として入る場合、自分と企業の方針がずれていると企業に従わなければいけないことも多々あります。
しかし、業務委託で働く場合、いつ、どこで、どれだけ、どんなトレーニングを、誰とするのか。などなんでも自分で決められるのです。
それに付随して、本業は会社員で、夜と休日だけトレーナーとして働く。などいろいろな働き方が可能になります。
将来のビジョンやライフスタイルに合わせて柔軟に働けるのが業務委託の強みです。
業務委託で働くデメリット
経営的な視点がないと運営できないこと。集客や宣伝を自分で行うこと。などが挙げられます。
ジムと契約している場合は、トレーニング業務にだけ集中していればよい環境が多いのですが、業務委託で自分を売り込んでいく場合、フィットネスクラブやジムとの契約内容、将来設計、働く方針、ブランディングなどを自分で行わなければなりません。
その中でも収入に直結するのが、集客や宣伝。その費用も自分で出さなければなりません。
③独立
経営者になって、自信のジムを持つ独立。
どの業界でも、最終的に独立することを夢見る方が多いのではないでしょうか。
この業務形態は、他の二つに比べて、人によって幅があるため、一概にいうのが難しいのですが、一般的に言えるメリット・デメリットを見ていきましょう。
独立して働くメリット
自由なこと。高収入が狙えること。が挙げられます。
自分でジムを作り、自分や自分が決めたスタッフが指導を行うわけですから、とにかく自由なのです。
自宅でやるのもよし、会員制にしてクライアントを選ぶのもよし、従業員を雇ってチームとして大きな成果を狙うのもよし。
また、自分に戻ってくる利益率も他に比べて高くなります。高収入を一番狙いやすい業務形態といえるでしょう。
独立して働くデメリット
- トレーニング以外の業務が増えること。
- 経営者が負担する責任が大きいこと。
- 経営破綻した時のリスクが大きい
などが挙げられます。
経営者にはトレーニングのスキルのほかにも経営のスキルが求められます。
トレーニングだけがうまくてもジムの経営がうまくはいかないのが現実です。
また、高収入が狙える分リスクが高くなります。従業員への給料の支払いや顧客とのトラブルの対応など、経営者はいつも内憂外患の状態にあると言っても過言ではないでしょう。
フリーランス以外のトレーナーが働く場所は2つある
フリーランスや独立開業以外のトレーナーには大きく分けて二つの働く場所があります。
そう、パーソナルトレーニングジムとフィットネスクラブです。
それぞれの特徴などを見ていきましょう。
①フィットネスクラブ
フィットネスクラブでパーソナルトレーナーとして働く場合、パーソナルトレーニングジムに比べ短期のクライアントが多くなるため、とにかく多くのクライアントと接することになります。
そのため、いろいろなニーズに合わせた指導をする必要が出てきます。
また、パーソナルトレーニングジムに比べてマシンの数が多くなる傾向があるため、それをすべて把握しておく必要が出てきます。
フィットネスジムに向いている人は?
いろいろなニーズを持った人と向き合って、幅広い指導経験を積みたい人。マシンに対する知識を付けたい人。などが挙げられます。
先述の通り、様々なニーズを持った人がフィットネスクラブには現れます。それに応えることで多くの経験を積むことができます。
また、多くのマシンの知識を付けることで、様々なウェイトトレーニングの指導を行うことができます。
②パーソナルトレーニングジム
パーソナルトレーニングジムでパーソナルトレーナーとして働く場合、1人のクライアントと長期間にわたって向き合うことが多くなってきます。
また、フィットネスクラブに比べて、各ジムでターゲットとしている層が絞られていることが多いため、クライアントのニーズが似通いやすいです。
パーソナルトレーニングジムに向いている人は?
1人1人のクライアントとしっかり向き合いたい人。あるニーズに対する指導経験を濃く積みたい人。などが挙げられます。
フィットネスクラブに比べて一人のクライアントと向き合う期間が長いため、メンタルのサポートなども必要になってきます。
フィットネスクラブに比べてクライアントとの向き合い方は濃密なものになるでしょう。
また、いろいろなトレーニングではなく、ある決められたメニューの教え方を極めたいという人は、いろいろな人が訪れるフィットネスクラブより、パーソナルジムがおすすめです。
気を付けて!ブラックジムの特徴3選
パーソナルジムが乱立している今、千差万別様々なジムが存在しています。
ジムの数が多いということはトレーナーの働き口が多いということにもなりますが、中には労働環境が過酷なジムも存在します。
そこで、ブラックジムの求人情報に現れる特徴をご紹介します!
採用条件がゆるい
採用条件がゆるいということは、それだけ人が集まっていないということ。
人が少ないジムに入ってしまうと、長い時間の拘束をされる可能性が高まります。
また、ある程度採用の際に求められることが多いほうが、採用された後の業務内容が安定するため、安心できるかもしれません。
同じ求人広告がずっとサイトに掲載されている
最近パーソナルトレーナーの需要が高まり、人不足が叫ばれています。
そのため、求人ポータルサイトにずっと広告を載せてるジムが多いのですが、その中でも全く条件や待遇を変えないジムには要注意です。
人が足りていないなら、給与などの条件を改善したり、求人のやり方を変えるのが一般的な方法でしょう。
それを全く変えずにずっと掲載されている求人を出している企業は、トレーナーの待遇を改善する余裕がないか、求人の仕方を知らないか。どちらにしろ信頼できるジムとは言えないでしょう。
求人に掲載されている年収の幅が広すぎる
年収だけに限らずですが、待遇や業務内容がアバウトに書いてある求人には注意しましょう。
企業は雇用する従業員に対して、業務内容や待遇を正確に伝える義務があります。
それを、数字上良い様に見せるために、高めの年収を書いてみたり、幅を広く持たせた業務内容を書いてみたりするような企業には気を付けたほうがいいでしょう。
パーソナルトレーナーに資格は必要?
結論から言うと必須ではありません。パーソナルトレーナーに関する国家資格はないため、「この資格を取らなければパーソナルトレーナーにはなれない」という資格は存在しません。
しかし、ジムによっては資格を持っていないと応募できない会社があります。特にフィットネスジムで働きたい場合は資格が必要とされる場合が多いです。
また、必要でなくても、資格を持っていれば給与面の待遇が良くなる会社も存在します。
資格について詳しくは以下の記事をチェック!!
自分に合ったジムで働こう!
さて、抽象的なところから、具体的なところまで、パーソナルトレーナーとしての働き方を見てきましたが、パーソナルトレーナーといっても、働き方は千差万別です。
自分が今したいことや、将来のビジョンなどと企業の提示している条件を見比べて自分に合った職場をぜひ探してみてください!